バイデン米大統領とゼレンシキー宇大統領、米議会による新しいウクライナ支援採択に期待表明
バイデン大統領がホワイトハウスでのゼレンシキー宇大統領との会談後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
バイデン氏は、「私は米国議会の懸命な思考に期待している。代替はない」と発言した。
また同氏は、米国民は、支持政党に関係なく、ウクライナが何のために戦い、何を守っているかを理解していると発言した。
そして同氏は、「どのような国、どのような侵略国も力で他の領土を制圧する機会を有さないということに、全世界が関心を持っている。私たちは、その価値を支持することを決して止めない」と指摘し、だからこそ、米国や同盟国、友好国はウクライナに安全保障面の支援を提供し続けていくと伝えた。
その際同氏は、冬季にロシアがウクライナの町に対してミサイル爆撃を行う脅威が増している中で、ウクライナの防空システムを強化し続ける準備があると発言した。同氏は、ロシアはまたしてもウクライナ人に対して寒さを武器に使いたがっている可能性があると補足した。
同氏は、プーチン露大統領はウクライナに関して誤り続けており、ウクライナ人は自らの不屈の精神を引き続き示していると強調した。
同時に同氏は、米国はウクライナのビジネスの発展、汚職との闘い、外国投資の誘致のための条件を生み出すべく、同国の将来の復興を支援していくとも述べた。その際同氏は、ウクライナの復興と安全保障の努力において29のパートナー国が支援する準備があると指摘した。
同氏は、「私たちは将来について、自由の将来について話している。米国民は決してそこから後退しない。それゆえに、575日間、私たちはウクライナを支え続けているのであり、それゆえに、私たちはあなた方とともにあること、あなた方を支えていることを誇りに思っているのだ」と強調した。
同日、ゼレンシキー宇大統領もまた、バイデン大統領との会談後に、米議員が新たなウクライナ支援を採択することを期待していると発言した。
ゼレンシキー氏は、「今日私たちのチームは、米議会で活動し、議員、上院議員と話し、私は彼らに呼びかけを行い、全くもって率直に、あらゆる質問につき話をした」と伝えた。
その際同氏は、ウクライナ情勢の詳細な理解を共有したとし、米議員は多くのことについて理解したと述べた。
その上で同氏は、「そのため、私は当然の結果(編集注:新しいウクライナ支援の採択)が得られると思っている」と強調した。
また同氏は、ホワイトハウスにて、ゼレンシキー大統領が米議員と個人的にやり取りをしたことにつき、それが今後のウクライナ支援の採択において肯定的な影響を及ぼすに違いないとして、謝意を伝えられたと伝えた。
そして同氏は、「今日の時点では誰も何も100%保証することはできないが、しかし、私たちは『プランA』の作業をしている」と述べ、誰もウクライナ支援に関して「プランB」のことは考えていないとも補足した。
なお、21日、ゼレンシキー大統領はワシントンを訪問し、バイデン米大統領、オースティン米国防長官、米議会議員と会談していた。
写真・動画:ウクライナ大統領府