キーウ訪問の独仏外相、長期のウクライナ支援を改めて強調
ベーアボック独外相がキーウ開催のEU外務理事会非公式会合の開始前に発言した。
ベーアボック氏は、「ウクライナの未来はEUの中、私たちの自由共同体の中だ。それはまもなくリスボンからルハンシクまで拡大する」と発言した。
同氏はまた、EUへの接近プロセスであるウクライナによる改革実行はロシアによる残酷な戦争の中でも続いているとし、ドイツはその道においてウクライナを支援していると発言した。
同時に同氏は、国際パートナーたちは「裁判制度分野の真の変革、メディア規制、汚職との闘い」をウクライナから期待していると伝えた。
その他同氏は、ウクライナが自国領土を解放している間、欧州パートナー国はウクライナを毎日支え続けていくと述べ、特に現在重要となっているのは戦争が再び冬季に差し掛かる中でウクライナ支援を活発化させることだと強調した。
同氏は、「ウクライナは防空システムで構成される冬の防衛の傘を必要としている。また、発電機や電力供給強化もだ」と伝えた。その際同氏は、プーチン露大統領がウクライナの電力システムを意図的に破壊しているとして、その残酷さを指摘した。そして同氏は、パートナー国に対して、ウクライナ国民が冬季に暖房、電気、水供給を得られるようにあらゆる可能なことを行うべきだとし、欧州以外の国々に対しても同作業に加わるよう呼びかけた。
また同氏は、ドイツはウクライナに「アイリスティー(IRIS-T)」「パトリオット」「ゲパルト」といった防空システムを提供してきたと喚起した。
その他、フランスのコロンナ外相は、キーウにて記者に対して、「フランスは、ウクライナと長きにわたり一緒にいる。ウクライナの欧州への道を最後まで一緒に進むのであり、そのため、私は、私たちが疲れることに期待するべきではないという明確なメッセージをロシアに送っている。私たちはここにずっといる」と強調した。
同氏はまた、それは単に象徴的な支持のことではなく、ビルニュスのNATO首脳会議で定められたような、外交面や政治面での長期的な作業のことであり、防衛や経済安全の分野での長期的支援の提供を含むものだと指摘した。
その他同氏は、ウクライナ・フランスの二国間関係に関して、特別な計画があるとし、「私たちはすでに過去数週間、3〜5年の長期に渡って私たちが提供する支援の概要と内容について活発に作業してきた。それは、経済、人道、軍事、復興の支援である。それは、私たちが年内に終わらせねばならないことであり、私たちがパリでの会談時にクレーバ外相と合意したことである」と伝えた。
なお、10月2日、キーウでは外務理事会非公式会合が開催されている。