「悲劇を自分の目で見ると良い」=ゼレンシキー宇大統領、米大統領選候補者をウクライナ訪問に招待
ゼレンシキー大統領が米フォックスニュースへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、ウクライナは美しい国だったが、戦時下では異なる姿になっていると述べ、「(ウクライナを)訪れて、人々を見るべき。通りで人々を見るべきだ」と呼びかけた。
記者から、24時間で戦争を終わらせるとするトランプ氏の発言につき、ゼレンシキー氏は、トランプ氏がそれを実現する手段が「私にはわからない」と発言した。
その際ゼレンシキー氏は、「私と一緒にでも彼はその問題、その悲劇を解決できない」と述べた。同氏は、トランプ氏がウクライナへ来たら前線で迎える準備があるとし、前線で「(私は)全てを説明するし、彼も考えていることを全て説明するだろう。彼は何かしらのアイデアがあるのかもしれない。私は知らない」と発言した。
同時に同氏は、「彼は何が起きているか目にすることになり、思うに、その後、彼は考えを変える。私たちは皆、この戦争には『双方』があるのではないことを理解した。あるのは、1つの敵、プーチンの立場だけだ」と説明した。
記者から、米議会に対してどんなメッセージを伝えるか、と質問されると、ゼレンシキー氏は、米大統領と米議会がこれまでしてくれたこと全てに感謝していると述べた。そして同氏は、「私のメッセージは、彼らがもしとてもプラグマティックでありたいと思うなら、私たちが今維持するようお願いしている代償は、将来生じる代償より少ない、というものだ。彼らははるかに多くの代償を払わなければいけなくなる。私たちは、単に生きたいだけ、生き延びたいだけだ。私たちには代替はない」と発言した。
同氏は、「議員たちは、家族や子供を持つ人である。思うに、彼らは、私たちが単に自分の家と子供を守ろうとしていることを理解していると思うし、単に述べる。もしあなた方が、私たちが共通の価値のために戦っていると思うのであれば、私たちを助け、支えて欲しい。団結しよう」と呼びかけた。
さらに同氏は、西側の支援がなければウクライナは自らの防衛を支えられないばかりか、自国の武器生産を増やすための経済も強化できないと伝えた。その際同氏は、ウクライナは「強力な武器、長射程武器、長射程ミサイル、砲弾」が必要だと述べた。
そして同氏は、「型の話ではなく、生産の話だ。毎日生産を増やさねばならない」と補足した。
なお、ゼレンシキー大統領は、米フォックスニュースと前線から数キロメートルの地点でインタビューを行った。