ムードラ新ウクライナ大統領府司法担当副長官、司法改革実現や対露法廷設置への意気込みを語る
ウクルインフォルム
3月29日にウクライナ大統領府副長官に任命されたイリーナ・ムードラ氏は、同職では、ウクライナを改革して、欧州基準に近付けるため、またロシアの責任を追及するために必要なあらゆることを行うと抱負を語った。
ハーグを訪れたムードラ副長官がウクルインフォルムの特派員に伝えた。
ムードラ氏は、「私は、自分を待ち受けている仕事の複雑さ、責任の重大さを認識し、理解している。私たちの国民や同志国が待っている、国の刷新、肯定的な変化のために必要なあらゆることをできる限り全て行おうと思っている。もちろん、その分野は困難だ。それは、司法改革、大統領府の司法政策全体の確保だ。私は、補償メカニズム設置作業の調整や、ロシアの責任追及、侵略犯罪(国際)法廷設置を続けていく。それは、私から追加の努力を要するものだが、しかし、私は、信頼に応えるべく、少なくとも、私にできることは全て行うことを約束する。そして、私たちの国が現在必要としている肯定的変化を確保するためにもだ」と強調した。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領は、3月29日に、アンドリー・スミルノウ大統領府副長官、オレクシー・ドニプロウ大統領府副長官を解任していた。
スミルノウ氏は、大統領府副長官時には、主に司法改革を担当していた人物。
ムードラ新大統領府副長官は、2022年から2024年にかけて、司法次官を務めていた人物。同氏は、司法次官時代は、ロシアの対ウクライナ侵略で生じた損害を記録する機関設置や、ウクライナの和平案「平和の公式」における司法関連項目の作業を行っていた。