ウクライナ大統領府副長官と中込日本外務省欧州局長、二国間安保協定案につき協議
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、双方は、両国首脳が次の機会に同協定案に署名ができることへの期待を表明した。
その他、ジョウクヴァ氏は、日本側に対して、ロシアの侵略と戦うウクライナへの不変の支持につき謝意を伝えた。
さらに同氏は、ロシアの対ウクライナ全面侵攻開始からの日本の明確な立場と対露制裁圧力を指摘した。
発表には、ゼレンシキー大統領が昨年、日本を「グローバル平和サミット」の準備に加わるよう招待したことが喚起されている。同「平和サミット」は、今年6月にスイスで開催されることが発表されている。
ジョウクヴァ氏は、「将来の平和サミットへの日本の最高レベルでの代表性を期待している(編集注:首脳の出席の意)。また、グローバルサウスの国々をできるだけ多くサミットに関与させる上での支援にも期待している」と発言した。
その他、ウクライナと日本は、今後の作業日程につき合意し、国際行事における協力の調整を行った。
これに先立ち、4月8日、ウクライナのクレーバ外相は、日本の上川外相と電話会談を行い、ウクライナの和平案「平和の公式」の推進手段や二国間関係の強化について協議を行っていた。
また、4月3日には、ウクライナのゼレンシキー大統領が日本の岸田首相と電話会談を行っている。その際両首脳は、過去3回の協議を踏まえた二国間安全保障協定の締結準備についても協議している。
また、ウクライナのジョウクヴァ大統領府副長官は2月15日、ウクライナと日本の間の二国間安全保障協定は「近い将来」締結されるとし、それは「かなり強力なもの」となるだろうと発言している。
2023年7月のビルニュスNATO首脳会議の際にG7首脳は発表したウクライナ支援に関する共同宣言に署名していた。ウクライナは、同宣言を発展させる形で、これまでに英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ラトビアとの間で二国間安全保障協定を締結している。
また、ウクライナと日本も、昨年10月7日に、ウクライナの安全保証に関する二国間合意締結に向けた一回目の協議を行っていた。