スイスで開催される「平和サミット」はロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方を示すものとなる=EU上級代表
ボレル上級代表がイタリア南部カプリ島でのG7外相会合の開始前に、記者から、ロシアが参加しない場合のスイスの平和会議への期待について質問された際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ボレル氏は、「この戦争の終結を私たちがどのように見ているか、国際社会は示さなければならない。後からそのことを侵略国であるロシアとも話し合うことは当然だ。そのことは忘れてはならない。侵略国があること、侵略の犠牲国であり、自衛しようとしている国があることは忘れてはならない。そして、国際社会は、この戦争の終結を私たちがどのように見ているかを示さねばならない」と発言した。
同氏はまた、現時点で国際場裏で議論されている唯一の和平計画は、ゼレンシキー宇大統領の「平和の公式」だけだと強調した。
その際同氏は、「考慮されるべき唯一の計画は、ゼレンシキー氏の計画だ。他のものは1つもない。最初は、多くの計画が出てきた。中国計画、ブラジル計画、ラテンアメリカ計画、アフリカ計画があったが、全て消滅した。国際社会において唯一議論されているのは、ゼレンシキー氏により定時された計画である」と発言した。
これに先立ち、スイス政府は10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。
今年1月15日、ゼレンシキー大統領は、アムヘルト・スイス大統領との間で、スイスにて「グローバル平和サミット」を開催する準備を開始することで合意していた。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。