スイス、6月の「平和サミット」の成功に期待 ローマ教皇も招待

スイス、6月の「平和サミット」の成功に期待 ローマ教皇も招待

ウクルインフォルム
スイスのアムヘルト大統領は、同国は6月中旬にルツェルン近郊のビュルゲンシュトックで開催されるウクライナにおける平和達成を目的とした会議にローマ教皇フランシスコも招待したと伝えた。

アムヘルト大統領がスイスのニュースサイト「ブリック」へのインタビュー時に発言した

アムヘルト氏は、「私たちは、教皇を招待した。バチカンは、平和会議に非常に前向きだ」と発言した。

記者から、スイスはその会議への参加につき、ブラジル、インド、中国、南アフリカをはじめ、同イベントへと肯定的な発言をしている国々から正式な回答を受け取ったか、と質問されると、アムヘルト氏は、「私たちは今週招待状を送ったばかりだ。私は、良い出席率になると確信している」と発言した。

同氏はまた、会議に関する決定がどのように採択されてきたかという話の中で、「ゼレンシキー宇大統領がベルンでの会談の際に本件を提起したのであり、私は、スイスはウクライナをサポートするためにあらゆる可能なことを行うべきだと考えている。スイスは、中立国家として、平和構築分野において大きな経験を有している」と発言した。

さらに同氏は、同会議では人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると伝えた。

同氏は、「もし私たちがそこで共通項を見つけられるなら、それはもはや何かである」と述べ、同会議への各国の適切な出席が確保され、「具体的に和平プロセスに取り組むことができたら」会議は成功とみなせると指摘した。

そして同氏は、「私たちは前を見て考えねばならない」と発言した。また同氏は、自身も同会議に出席すると強調した。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた

スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた

ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している

ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。


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