ゼレンシキー宇大統領、「平和サミット」の議題に言及
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したメツォラ欧州議会議長との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、児童、追放されたウクライナ人の帰還問題につき、、『全員対全員』交換の側面に関する最初の行動をとることができるだろう。そして、核安全保障と食料安全保障の重要な問題もある」と発言した。
また同氏は、平和を求める国々は、同サミットに出席すると述べた。
その他同氏は、プーチン露大統領は、ウクライナで止まることはないのであり、「(然るべき)場所に据えねばならない」と発言した。その際同氏は、勝利のためには、軍事的要素だけでなく、政治的要素が不可欠であり、その1つが「平和サミット」なのだと発言した。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた。
スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。
欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。