スイスで開催される「平和サミット」への出席、すでに50か国が認める=報道

スイスで開催される「平和サミット」への出席、すでに50か国が認める=報道

ウクルインフォルム
ロシア・ウクライナ戦争解決を目指して6月中旬にスイスで開催される「グローバル平和サミット」へは、招待された160の代表団の内すでに50か国が出席を認めている。

スイスインフォが報じた

同サミットは、6月15、16日にスイス中部ルツェルン近郊ビュルゲンシュトックのホテルで開催されるという。

スイス外務省のビド・コミュニケーション局長は15日、「私たちは、(編集注:出席につき)発表していない人を説得するために、外交レベルで集中的に準備をしている」と発言した。

現時点では、50の代表団が出席を表明しているという。その中には、フォンデアライエン欧州委員長、ミシェル欧州理事会議長、ショルツ毒首相、メローニ伊首相、トルドー加首相、マクロン仏大統領が含まれる。

スイス外務省は、出席回答の数に満足しているとしつつ、さらにこの数が増えることを期待していると伝えている。

ビド局長は、「そこ(50か国)には主要な欧州の国々が出席するのだが、私たちはまた南の国からできるだけ多く参加してほしいと思っている。なぜなら、私たちはウクライナにおける平和に関して、あらゆる可能性と考察についてのオープンな議論を望んでいるからだ。そのため、私たちは、数だけでなく、北と南の代表性も得たいと思っている」と発言した。

また、ロシアは同会談に出席しないという。ビド氏は、「私たちはロシアは招待しなかった。なぜなら、同国は関心がないと言い続けているからだ。私たちは、準備局面にあり、ビュルゲンシュトックで和平のようなものは達成しないのだが、しかし、私たちは確かにロシア関与のプロセスを立ち上げたいとは思っている。だからこそ、私たちは彼らと連絡はしている」と発言した。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた

スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている

ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している

ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。


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