ロシアプロパガンダはフィツォ・スロバキア首相襲撃事件をウクライナと結び付けようとしている=専門家
トゥジャンシキー所長がウクルインフォルムの記者にコメントした。
トゥジャンシキー氏はまず、「ウクライナにとっての重要な脅威は今、フィツォ(スロバキア首相)襲撃の文脈で、ロシアのプロパガンダと偽情報だ。ロシアは、ウクライナと親ウクライナ勢力をメディアを使ってできるだけ強力にその悲劇と結びつけようとしている。つまり、それはもう、『ヤロシュの名刺』のばらまきのような直接的な戦術ではない。しかし、ロシアは、ウクライナをその世界を震撼させた悲劇へとテーマ的に結びつけようと体系的に活動している」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナ政権が諸外国首脳と一緒にその悲劇を明確に非難したことは非常に重要だったと指摘した。
その他同氏は、スロバキアは、ロシアのプロパガンダに対して非常に脆弱な国だと指摘し、「ロシアは、スロバキアで非常に自信を抱いており。彼らは、スロバキア社会のほぼ半分にあるスラブ愛好主義、汎スラブ主義を利用している。ロシアはまた、スロバキアの近年の全ての選挙に非常に強力に影響をもたらしている。よって、その点は非常に注意深くあらねばならない」と強調した。
また同氏は、現在、今回の事件が欧州連合(EU)の様々な政治勢力によってどのように利用されるかを観察せねばならないと発言した。
その際同氏は、「ロベルト・フィツォ・スロべキア首相への暗殺未遂は、現在欧州政治にとっての『黒い白鳥』である。現在大切なことは、スロバキアがどのようにそれら全てを乗り切るか、EU内部で、特に欧州議会選挙を前に、それがどのように乗り切られるかが重要だ。その『黒い白鳥』の効果は、私たち皆が感じている。しかし、ウクライナは、スロバキアの全ての隣国の中で、その効果が最も少ない」と発言した。