スイス外相、ロシアが「平和サミット」に招待されていない理由を説明
カシス外相が「グローバル平和サミット」開催に関する記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カシス氏は、「ご存知のとおり、ロシアは現段階では招待されていない。最初から私は、ロシア抜きの和平プロセスは不可能だと常に強調していた。私たちは、ロシアに招待状を送ることについて常にオープンである。しかしながら、ロシアは複数回、とりわけ公の場でも、この会議に参加することに関心がないと表明してきた」と発言した。
同氏はまた、ロシアは最初からビュルゲンシュトックでの会議を「親ウクライナ的」なものだとみなしていたと述べた。そして、「唯一の問題は、ロシアが、招待状を発送するよりも前に、事前に拒否していたことであり、また関心がないこともである。ラヴロフ(露)外相自身もそれついて述べていた。彼は1月に私に対して、それは親ウクライナ行事であり、和平プロセスを主導する真の試みではないと発言していた」と伝えた。
その他同氏は、スイス側はウクライナの本件に関する立場も留意したと述べた。同氏は、ロシアが招待された場合は、そのウクライナの平和的情勢解決のための会議にウクライナ自身が参加しないというおそれがあったと指摘した。その上で、「ロシアを招待していたら、ウクライナを失っていたかもしれない。そのため、私たちはそれも留意していた」と発言した。
同時に同氏は、ビュルゲンシュトックでの「平和サミット」は「第一歩」であり、和平プロセスを始動することが目的だと発言した。同氏は、そのため、問題は「ロシアが乗船しなければならないか、ではなく、いつ乗船するかなのだ」と説明した。
そして同氏は、「私たちは、このプロセスが続いていくことを望んでいる。そして、私たちは、長期的決定が全ての関心ある再度の参加を要求していくことになると確信している」と発言した。
「平和サミット」に関する中国の立場について、カシス氏は、中国は最初から、双方、すなわちロシアも参加する会議なら、出席すると述べていたと指摘した。同時に同氏は、ビュルゲンシュトックでの「平和サミット」への支持を表明したインドのモディ首相の立場を賞賛した。