ショルツ独首相、「平和サミット」前のプーチン氏の提案を「真剣でないもの」と形容
ショルツ首相が独テレビ局ZDFへのインタビュー時に発言した。
ショルツ氏は、「皆がそれが真剣でない提案であることを知っている。しかし、それはスイスで開催される平和会議に関係があるものだ。同時に、プーチンはまた、本当のところ自分が何に関心があるかを示したのだ。古典的な帝国主義的領土征服である。そのために彼は多大な軍事力を用いて、残酷な戦争を始め、さらには彼の帝国主義的夢のために何十万のロシア兵が死ぬ、あるいは重傷を負うことを受け入れたのだ」と発言した。
また同氏は、プーチンが提案したことは「機能し得る提案ではない」と指摘した。
さらに同氏は、「ウクライナのために公正で正直な平和が生じることが大切だ。そして、ウクライナが、プーチンの独裁に従うのではなく、自らの利益にしたがって行動できなければならない」と強調した。
そして同氏は、第2回「平和サミット」にロシアを招待する可能性についてコメントし、それは「正しい」考えだと指摘した。
その他同氏は、「この会議では、次の会議で私たちが、スイスで現在話されていく問題の枠を超えて、平和について話すことができるようになるように、土台を築くためのものだ。(中略)正にだからこそ、これは私たちが水を与えて育てていく外交的な芽なのだ。そして、それが成長した時には、当然、最終的にはウクライナに有利となる会議と和平協議が所持なければならないという展望がある。そして、その時には、ロシアも参加しなければならないということになるだろう」と発言した。
これに先立ち、侵略国ロシアの首脳プーチンは、ロシア外務省での演説の際に、あたかも「和平協議の準備がある」かのように再び発言しつつ、同時に、そのためにはウクライナが自らの軍をロシアが占領し、同国が「ロシア領」だと呼んでいる地域から撤退させ、NATO加盟の断念を伝えることを条件として挙げていた。
ゼレンシキー大統領は、プーチンの提案につき「それは、過去のメッセージと何の違いもない最後通牒のメッセージである」とコメントしている。