アフリカ大陸はロシアの侵略で特に被害を受けてきた=アクフォアド・ガーナ大統領
アクフォアド大統領がスイスで開催されている「平和サミット」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
アクフォアド氏は、「サミット」の出席者は、ウクライナのために、国際法と国連憲章の原則に基づく、永続する平和を見つけるという共通のミッションを持ってスイスに集まったのだと強調した。
同氏はまた、ロシアの侵略は不当な行為であり、アフリカの国々をはじめ、全ての国が影響を受けていると発言した。
そして同氏は、「ガーナは、国連総会で多数派に加わり、侵略国を非難したアフリカの国の1つである。それは、小国に対するグローバルな支配や嫌がらせに同意しないという歴史的な立場や、帝国主義、植民地主義、アパルトヘイトからの解放を可能とした立場に基づく原則的理由からの行動であった」と強調した。
また同氏は、ロシア・ウクライナ紛争の悪影響は広範囲に及び、それはグローバルなサプライチェーンを乱し、市場を不安定化し、また数百万人の人々の経済状況を悪化させていると指摘した。
その際同氏は、「アフリカ大陸は特に被害を受けている。私たちのところは、それでなくてもコロナウイルスのパンデミックの後に経済が脆弱であったが、この紛争によって追加的な制限を経験した。黒海の封鎖は、食料の著しい不足をもたらし、価格が上昇し、アフリカの全ての国々に食料危機が拡散した。なぜなら、これらの国々は、自らの国民のために何とか食料を確保せねばならないからだ」と発言した。
その他同氏は、公正な平和への道を示すことが大切であり、この「サミット」はその解決に取り組むことを可能とするものだと指摘した。
そして同氏は、「ウクライナの『平和の公式』は、平和達成のための重要な枠組みであり、それは戦闘の停止、ロシア軍の撤退、ウクライナの領土一体性の回復、また人道支援の提供を含んでいる」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの「平和の公式」が定める原則に従えば、どのような和平合意も「永続し、公正なものとなる」ことを確信できると強調した。
同氏は、「どのような解決策であれ、ウクライナの主権と領土一体性を尊重せねばならないし、当事者の安全保障上の懸念を考慮せねばならない。それが、地域におけるさらなる紛争を防ぐのに役立つ」と指摘した。
加えて同氏は、ウクライナの「平和の公式」は、平和達成のための「真のロードマップだ」と形容した。
その他同氏は、ガーナは「ロシアと中国の代表者がこのサミットにいないことを歓迎しない」と述べつつ、他方で、その他の参加者の出席は「公正な平和の模索」であるとし、公正な平和は共通の努力で達成されるものだと発言した。
なお、15、16日、スイスで第一回「グローバル平和サミット」が開催されている。