アクフォアド・ガーナ大統領、戦争解決協議にはロシアと中国も関与すべきと指摘
アクフォアド大統領がスイスで開催された「平和サミット」の総括共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
アクフォアド大統領は、「私は、紛争解決は、国際法原則と国連憲章に基づく、一体で、公正で、永続する平和の上に築かれねばならないと考えている。ガーナやアフリカの他の国々に肯定的な影響をもたらす平和を見つけ出すことはグローバルな要請である」と発言した。
また同氏は、ガーナは国連総会にてグローバルな多数派に加わり、ロシアの対ウクライナ侵略を非難した28のアフリカの国の1つだと指摘した。
その際同氏は、「私たちは人種差別、覇権、小国に対する見下しを許す大国支配に反対している。その文脈において、私たちは、ロシアの侵攻と侵略行為を見てきたし、見続けている」と発言した。
その他同氏は、ロシアの対ウクライナ侵攻の悪影響は欧州の外遠くに及んでいるとし、アフリカもまたロシアの対ウクライナ侵略の犠牲となったと指摘した。
その際同氏は、「黒海封鎖は私たちの経済と私たちの人々の生活水準に破滅的な影響をもたらした。高いインフレ率と食料品価格の急騰は、侵攻の最も実感される悪影響となった」と発言した。
同氏は、ガーナはスイスにおける「平和サミット」と共同コミュニケを支持した、なぜならその成功を期待しているからだと述べつつ、しかし、協議にはロシアと中国も関与させるべきだと補足した。
その際同氏は、「私たちは、もし私たちが最終的な解決を達成しようと思っているなら、ロシア連邦と中国が協議に加われる可能性を模索しなければならないと確信している」と発言した。
なお、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「平和サミット」が開催された。同会合では、核安全保障、食料安全保障、人道問題が協議された。大半の参加国は、共同コミュニケを採択。同コミュニケには、ウクライナでの核兵器の使用が容認できないこと、食料安全保障を武器として使うことは容認できないこと、捕虜の完全交換や民間人のウクライナへの帰還が訴えられている。