ウクライナと中国はロシアの戦争を止めるための対話を続ける=クレーバ宇外相
クレーバ外相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
クレーバ氏は、「私は、中国にとって『サミット』出席に関する決定を採択する際の決定的な要因となったのは、私たちのロシア不参加に関する原則的な立場だったと思っている。しかし、私たちは、中国では『サミット』の結果が非常に注意深く分析されていることを知っている。彼らは、その規模がどれだけ印象的となったかを目にしたのだ。そして、私は、ウクライナにおける戦争の停止に関する中国との対話は続くと確信している」と発言した。
また同氏は、中国はウクライナの主要貿易相手国の1つであり続けていることを喚起した。
その他同氏は、「中国はいつも、ウクライナを敵国だとはみなしていない、中国は平和を欲していると強調している。それは、一緒に作業のできる立場だ。その立場は理想的ではない。私たちには質問がある。私たちはそれを率直に口にしている。私は、そのことについて中国外交部長と話してきた。しかし、皆と仕事をしないといけないのだ」と発言した。
さらに同氏は、「平和サミット」の前に、中国・ブラジル宣言が発出されたこと、同宣言に両国のロシア・ウクライナ戦争に関する見方が示されていたことを指摘した。
その上で同氏は、「私たちは、ブラジルが(編集注:平和サミットの成果文書である)共同コミュニケに加わることは期待していなかった。なぜなら、同国は中国と自分たちのコミュニケに署名していたのだから」と指摘した。
これに先立ち、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「グローバル平和サミット」が開催されていた。同サミットでは、核安全保障、食料安全保障、そして捕虜交換や児童など連れ去られた民間人の帰還といった人道問題が協議された。同サミットの成果文書として共同コミュニケに署名が行われた。
また、5月23日、中国とブラジルは、ロシア・ウクライナ戦争の政治的解決に関して、平和会議の実施は、ウクライナとロシアの双方が認めたもので、全ての当事者が平等に参加し、全ての和平計画が議論されるものを支持するという共通の立場を表明していた。
第1回「平和サミット」には、中国は欠席し、ブラジルはオブザーバーとして出席したが、共同コミュニケには参加していない。