ホワイトハウス、トランプ顧問の「戦争終結案」にコメント 「ウクライナが決めること」
カービー氏が電話記者会見時にトランプ前米大統領の主要顧問が作成したとするロシア・ウクライナ戦争の和平計画にコメントした。ウクルインフォルムの補佐官が伝えた。
カービー氏は、「他の者と違い、バイデン大統領は、協議に関するどのような決定も、率直に言えば、ゼレンシキー大統領とウクライナが下すべきだと考えている。私たちは、ウクライナに対してどのような領土の妥協も強要しない。なぜなら、私たちは、プーチンにウクライナの征服と、どの一部であろうと、同国住民の支配を許したら、その悪影響は深刻なものになることを理解しているからだ」と指摘した。
同氏は、そうするとプーチンと世界中の独裁者はそれを青信号だと受け止め、世界はより危険な状況に陥るだろうと発言した。
そして同氏は、だからこそバイデン大統領はウクライナを強固かつ一貫して支持するという立場に立っているのだとし、だからこそ米国はウクライナの防衛を支援する約50か国の国々の連合と活動しているのだと伝えた。
その他同氏は、バイデン大統領はイタリアでのG7首脳会議の際に、ウクライナとの間で歴史的な二国間安保協定に署名したことを喚起し、バイデン氏は「戦場でのウクライナの立場が強くなればなるほど、同国は協議のテーブルでより強くなる」ことを理解していると説明した。
そして同氏は、現在の米政権が「ウクライナ抜きでウクライナのことは(何も決めない)」という立場であることを認めた。
これに先立ち、ロイター通信が、トランプ氏の主要顧問であるキース・ケロッグ氏とフレッド・フレイツ氏の2名が、トランプ氏にロシアの対ウクライナ戦争の終結に向けた計画を提示したと報じていた。その際、トランプ氏は好意的な反応を見せたという。計画は、ウクライナがロシアと和平協議に入った場合にのみ、米国からの軍事支援が供与されることが含まれているという。また、同時に米国はロシアに対しては、協議を拒否すれば、米国によるウクライナ支援が強化されることになると警告することも盛り込まれていると報じられた。