ゼレンシキー宇大統領、英国閣議で演説 「プーチンから資金と武器製造能力を剥奪すべき」
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
ゼレンシキー氏は、「彼ら(ロシア)のインテリジェンスの方が脆弱だ。彼らの外交はシンプルな賄賂、嘘、脅迫へと変貌している。経済的には彼らは強くない。唯一、プーチンにまだ残っている競争力ある優位は、ソ連時代の莫大な武器の在庫、金、人命への完全な軽視である。それはかなり危険な混ぜ物だ。私たちは、プーチンから資金とさらなる武器製造能力を剥奪せねばならない。そして、彼は自分の人命への軽視に対する代償を支払うべきだ。損失と敗北によって」と強調した。
また同氏は、英国に対して、ウクライナ支援におけるリーダーシップにつき謝意を伝えた。
さらに同氏は、「英国は良い行動を行ってきており、あなた方の新しい行動の1つ1つが前線の私たちの男性女性、私たちの成功、何よりも黒海における成功を強化しており、私たちの政治的可能性とネイション、軍、社会全体としての強靭性を高めている。当然、ロシアはそのような支援を恐れている。モスクワは、ロンドンにはこの戦争を終わらせられる決定を採択する可能性があることを知っている。そして、それは正しく、正義ある公正な終結となる」と発言した。
写真:大統領府
加えて同氏は、ロシアのテロからの自衛は、何よりも長射程武器で可能だと強調した。
同氏はその際、「5、6月にロシアのハルキウ方面での攻勢からウクライナを守りながら、私たちは、もし、ロシア軍に対する西側武器の使用の制限が解除されれば、ロシアの戦争拡大のあらゆる試みは止められるのだと証明した」と指摘した。
また同氏は、プーチンは住宅地、広場、病院、学校を爆撃することをためらっていないことを喚起した。
その際同氏は、「ロシアは1か月に約3500の誘導航空爆弾を使用している。それら全てを撃墜することは不可能だ。しかし、航空爆弾の搭載機を全て破壊することは可能である。そして、私はあなた方に、その点でリーダーシップを発揮することを要請している。そして、お願いだから、制限解除につき他のパートナーも説得して欲しい。私たちにはその措置、ロシアに平和を模索させる措置が必要なのだ」と強調した。
その他同氏は、対露制裁を発動し、ロシアとの凍結資産からの利益の活用を可能にし、その後には資産そのものの接収を可能とする決定の作業をしている英国や全てのパートナー国に対して謝意を伝えた。
同氏はまた、スターマー英首相をウクライナ訪問へと招待した。
同氏は、「私たちは、私たちの人々、ウクライナ国民と英国民が結果をできるだけ早く感じられるようにするために、私たちの合意のできるだけ多くの詳細の作業を行うことができる」と伝えた。
なお、ゼレンシキー大統領は、18日から英国を訪問している。18日には、ゼレンシキー氏は、第4回欧州政治共同体首脳会議に出席した他、英国王チャールズ3世に謁見している。
19日には、ゼレンシキー氏は、スターマー英首相と会談した。