クレーバ宇外相、ウクライナ・エネルギー緊急支援の5つの措置を説明
ウクライナ外務省広報室が公表した。
クレーバ氏は、欧州パートナー国に対して、ロシアに攻撃されて破損した電力システムの再生におけるものをはじめとするウクライナ支援につき謝意を伝えた。
また同氏は、ウクライナの電力インフラの防護・再生を活発化させるよう要請し、「ロシアのミサイルや無人機の攻撃は、発電能力、火力発電、水力発電所、送電システム設備をの大半を破壊あるいは破損した」と伝えた。
そして同氏は、ウクライナは電力システムの状況改善のための複数の措置をとっているとし、ウクライナの電力システムの緊急支援のための5つの優先的方向性を揚げ、欧州諸国に対してその5つの方向性での努力を活発化するよう要請した。
その際同氏は、「私たちの努力は5つの方向性に注力されている。1つ目は、防空強化。2つ目は、発電・配電設備の迅速な修理再生。3つ目は、電力システムの分散化、とりわけ、コジェネレーション設備の設置。4つ目は、EUからの輸入電力量の1.7GWTから2.2GWTへの増加。5つ目は、資金と機材のパートナーからの調達だ」と伝えた。
その他同氏は、ロシアの最大の戦略的有利は引き続き空からのテロだと伝え、ロシアが毎月3200〜3500弾の誘導航空爆弾を民間人、軍人、重要インフラに対して投下していると強調した。
また同氏は、「ウクライナは誘導航空爆弾搭載機、とりわけ飛行場と空でのロシアの戦闘機の破壊のための能力を必要としている。長射程航空攻撃と現代的防空が、ロシアの毎日のテロを止めるための基本だ」と発言した。
加えて同氏は、ウクライナがロシア領の合法的軍事目標、特にロシア軍、兵器、軍事飛行場、武器庫、ロジセンターを攻撃することに対する非合理的な恐怖を放棄しなければいけないと訴えた。そして同氏は、「それら攻撃は国際法の観点から完全に合法であり、戦争終結を本当に早められるものだ。その点で、いくつかの決定はすでに採択されている。それにより、私たちはロシアのハルキウへの攻勢を防いだ。私たちは、さらなる措置をとり、適用範囲を拡大せねばならない」と発言した。
その他同氏は、ロシア凍結資産から得られる利益をウクライナのため、とりわけ、ウクライナの製造者から武器を購入することに活用するプロセスの開始を歓迎し、またEUの第14対露制裁に感謝を伝えた。
同氏はまた、パートナー国は制裁やロシアが武器製造に利用している部品の輸出管理の履行管理に特別な注意を向けるべきだと発言した。
さらに同氏は、第1回「平和サミット」が成功裡に開催されたことを喚起し、ウクライナは第2回「平和サミット」の前の閣僚・安全保障担当首脳補佐官級の複数準備会合の開催を始めようとしていると伝えた。
その上で同氏は、「世界の集合的力、団結、覚悟こそがロシアに対して影響力を持ち、ウクライナのための公正かつ永続する平和の達成を確保するのだ」と強調した。