【中国発表】王外交部長、ウクライナ外相に対し「協議が紛争解決の唯一の手段」
毛寧中国外務報道官が記者会見時に王外交部長とクレーバ宇外相の会談に関する質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
毛報道官は、「王外交部長は、中国の考えでは全ての紛争の解決には、協議テーブルに戻らねばならない、なぜなら、全ての見解相違と対立の解決は常に政治的チャンネルを通じて達成されねばならないからだと発言した」と伝えた。
さらに同氏は、王氏はまた「ウクライナ危機」(編集注:中国政府による露宇戦争の呼称)は、すでに3年目に入っているが、紛争解決は見出されておらず、代わりに拡大リスクが増していると述べたと伝えた。
さらに同氏は、王氏は中国の政治的危機解決の推進に強くコミットしていると強調したと発言した。
その他、中国外務省の同会談に関する発表によれば、王氏はまた、最近ウクライナもロシアも、協議に向けた準備を示す、様々な程度のシグナルを送っていると指摘したという。
その際王氏は、「条件と時期はまだわからないものの、私たちは平和を促進する全ての努力を支持しており、停戦と和平協議再開のために建設的な役割を担い続ける準備がある」と発言した。
また同氏は、中国はウクライナの人道状況に注意を向けており、ウクライナに人道支援を送り続けると伝えた。
同発表によれば、クレーバ氏は、ウクライナは平和推進と国際秩序維持における中国の肯定的かつ建設的な役割に感謝しており、中国の意見を重視し、中国のイニシアティブを全て注意深く分析してきたと発言した。
そして同氏は、「ウクライナは、ロシアとの対話と協議を望んでおり、行う準備がある。しかし、そのような協議は、賢明で、中身があり、公正かつ強固な平和の達成に向かうものでなければならない」と発言したという。
同会談に関するウクライナ側発表はこちら。
これに先立ち、ウクライナ外務省は、7月23〜25日に王外交部長の招待で、ウクライナのクレーバ外相が訪中すると発表していた。
写真:中国外務省