ブリンケン米国務長官、ジャイシャンカル印外相とウクライナの「公正な平和」につき協議
国務省広報室が同会談につき公表した。
発表には、「ブリンケン国務長官は、ウクライナのための国連憲章に従った公正かつ永続する平和の実現の重要性を強調した」と書かれている。
その他、両者は、米国とインドが自由で開かれ繁栄したインド太平洋地域の促進へのコミットメントを確認したという。
これに先立ち、インドの報道機関が、モディ印首相が8月にウクライナを訪問することを予定していると報じていた。同訪問が実現すれば、インドの首相の初のウクライナ訪問となる。報道によれば、同訪問は8月23日になる可能性が大きいという。
インド政府は、ロシアのウクライナ全面侵攻への直接的批判を避けつつ、同時に協議と対話にを通じた紛争解決を呼びかけている。また、インドは、西側からロシアと距離を取るようにとの圧力に対して、ロシアとの長年の結びつきと経済面でのニーズを根拠に反対している。
モディ印首相はまた、6月にイタリアでのG7首脳会議の会場でゼレンシキー氏と会談している。その際双方はウクライナ情勢について協議していた。
また、7月8日のウクライナ首都キーウの小児病院「オフマトディト」がロシア軍のミサイル攻撃を受けた際に、モディ氏はロシアの大統領邸宅にてプーチン氏と会談し、抱き合う写真を公開した。これに対して、ゼレンシキー大統領は、9日、ロシアの残虐なミサイル攻撃で多数の死傷者が出たことを喚起した上で、「このような日に世界最大の民主主義国の指導者がモスクワで世界で最も血塗られた犯罪者と抱き合っているのを見るのは、多大な失望であり、平和への努力に対する破滅的な打撃である」とコメントしていた。
その後、同批判を受け、インド外務省は、駐印ウクライナ大使を召喚している。
また、7月19日には、ウクライナのクレーバ外相とインドのジャイシャンカル外相が電話会談を行っている。