ガザの人道状況は悲劇=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がインド報道機関へのインタビュー時に、記者からのイスラエルとガザについてどう思うかとの質問に答える形で発言した。
ゼレンシキー大統領は、「そこには宗教問題だけがあるとは言わない。そこには非常に長い歴史がある。そして、そこにはまた、その紛争が存在することに関心を持つ者が多くいる。それは、イスラエルとパレスチナの紛争状況解明ではないのだ。あなた方自身が何が起きているかを見ていると思う。訓練、武器、資金といった多くの様々な影響がある」と発言した。
同紛争に関するウクライナの立場について、ゼレンシキー氏は、何よりも人道危機の解決が必要だと強調した。その際同氏は、「私たちはイスラエルを承認しており、パレスチナも承認している。私たちは本件にはそのように向き合っている。そして、そこには人道危機があるとの理解がある。そして、人道危機がある時は、その紛争が今回何から始まったのであろうとも、私は、そこには最大限の支援が必要だと思っている。そこには、女性や子供がいるのだ。そして、そこでできるだけ多くの命を守るために、あらゆることを最大限行わねばならない」と訴えた。
さらに同氏は、ガザの人道状況を悲劇だと呼び、「私は、世界の大国がそのような危機を止める必要がないとは思っていない」と発言した。
これに先立ち、ウクライナ外務省は7月18日、人道支援プログラム「ウクライナからの小麦」によりパレスチナに1000トンの小麦を提供したと発表していた。
またゼレンシキー大統領は今年3月、ウクライナは国連世界食糧計画(WFP)と共に、ガザ、マラウイ、コンゴ民主共和国、その他の国の飢餓克服を支援すべく、「ウクライナからの穀物」プログラムのための新しいルートを構築している」と発言していた。
なお、ウクライナは、1988年にパレスチナを国家承認している。
写真:大統領府