ゼレンシキー宇大統領、閣僚更迭と大統領府人事について説明
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「秋はウクライナにとって極めて重要となる。そして、私たち皆が必要とするあらゆる結果をウクライナが達成するべく、私たちの国家機構を調整せねばならない。そのためには、私たちは政府内のいくつかの方向性を強化せねばならず、人事決定が準備されている。また、大統領府内の変化もある」と発言した。
また同氏は、「私たちの外政と内政のいくつかの方向の若干異なる重みに期待している」と発言した。その際同氏は、とりわけ冬季に向けた準備期間には、何より中央政権と地方自治体のさらなる連携が必要だと指摘した。
続けて同氏は、「第二に、ウクライナはすでに防衛生産で著しい結果を達成した。そして、それは、とりわけ私たちの戦略産業分野へのパートナーからの投資をより容易に誘致できるようにすべく、あらゆるレベルでそれを強化せねばならない」と発言した。
さらに同氏は、第三に、北大西洋条約機構(NATO)との活動の著しい強化が必要であり、そのために防衛連携が必要だと述べた。
加えて同氏は、「4つ目は、欧州連合(EU)であり、加盟に関する真の交渉、将来の加盟合意の関連部分の準備だ。それは、非常に明確かつ、同時に法的で政治的な作業である。それにつき個人が責任を追っていく。5つ目は、ウクライナがパートナー国との関係で得たものを全て統合せねばならない。ウクライナへの信頼、ウクライナ精神の力、パートナーとの関係。ロシアのプロパガンダ対策において私たちの国の前にある課題、それから、ウクライナの文化遺産の保護だ」と発言した。
また同氏は、今は、ウクライナの政府機関に新しい力を与える時だと強調した。
同日、ウクライナのアラハミヤ最高会議与党「人民奉仕者党」会派長は、4日に多くの閣僚が解任され、5日に新閣僚が任命されることが見込まれていると発言していた。
なお、3日、ステファニシナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相、ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相、カミシン戦略産業相、マリューシカ司法相、ストリレツ環境天然資源相、コーヴァリ国家資産基金長官が辞表を提出。4日には、クレーバ外相も辞表を提出している。