「公正な平和に凍結された占領はあってはならない」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議の際の演説にて発言した。大統領府広報室が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナは全ての一時的被占領地と私たちの国の全ての国民を取り戻す」とし、「私たちは、何も、誰も、不自由の中に置き去りにすることはない。私は、ウクライナの、一時的被占領下ウクライナ領の全ての国民がこれを聞いてほしいと思う。あなたがどこにいようと、あなたがどれだけ困難であろうとだ。これは、私たちのモラルの一部である。ウクライナは自らの領土で取引することはないし、自らの人を捨てることはない」と発言した。
同氏はまた、ウクライナはロシアに拘束されるクリミア出身の被拘束者一人一人を知っており、記憶しており、一人一人のため、拘束されている、あるいは一時的被占領下にある地の全ての民間人、軍人、大人、子供のために闘っていると強調した。
さらに同氏は、トルコやアゼルバイジャンのイスラム教が優勢な国の社会をはじめ、地域の国々に対して、リーダーシップを発揮し、不正義と対峙する支援を行うよう呼びかけた。また同氏は、「平和の公式」実現のために作業している国々に対して、今のところ共同作業を控えているパートナーたちを説得するよう依頼した。
そして同氏は、「公正な平和には一切の代替があってはならない。一切の凍結された占領もあってはならない! 拘束されたままの人もあってはならない! 忘れられることで、あたかも世界から許されているかのような抑圧も一切あってはならない!」と強調した。
なお、11日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催されている。
クリミア・プラットフォームとは、ウクライナが主導する、クリミア問題、クリミア人権問題、脱占領促進、欧州・国際安全保障強化を提起し続けることを目的国際調整メカニズムのこと。2021年に第1回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催され、首脳宣言が採択された。前回(第3回)は昨年8月23日にハイブリッド方式で開催された。今年の同首脳会議の開催は4回目となる。