ウクライナ外務省、プーチン訪問に関してモンゴルに正式に失望を伝達
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は、ロシアのの首脳プーチン氏がモンゴルを訪問した際に国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状を執行しなかったことにつき、モンゴルに対して正式な申し入れ(デマルシェ)を行った。
ウクライナ外務省広報室が伝えた。
外交上の申し入れは、ウクライナ側の召喚でウランバートルからキーウに到着したガンフライ・バトゥンガラグ・モンゴル外務省欧州・アフリカ局長との会談時に行われたという。
発表には、「モンゴル側には、ローマ規程署名国であるモンゴルによる、プーチン氏がICCが発付した第三国に滞在している際の同氏逮捕の令状の執行拒否に対するウクライナの深い失望が伝達された」と書かれている。
ウクライナ外務省は、ウクライナはその行為を然るべき対応なく放置することはないと指摘した。
さらに「モンゴルにより取られた決定は、モンゴルとの二国間関係の発展に関する今後の政策と国際フォーマットにおける同国支持に関するウクライナの立場形成の際に考慮されていく」と警告されている。
同時に、外務省は、モンゴルが、伝統的に友好的なウクライナ・モンゴル関係の建設的性格を回復させるために、両国の国益に合致する効果的な行動をとることに対する期待も表明した。
これに先立ち、9月2、3日、プーチン氏がモンゴルへ公式訪問を実施した。
ICCは、モンゴルがローマ規程の締約国であり、ICCの要求を履行する義務があることを喚起していたが、モンゴルはプーチン氏を逮捕しなかった。ICCは2023年3月17日、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領と同国のマリヤ・リヴォヴァ・ベロヴァ児童問題露大統領全権の逮捕状を発付している。
ゼレンシキー大統領は今月、G20首脳会議を訪れる可能性のあるロシアの首脳プーチン氏をブラジルが逮捕する可能性について、「未決の問題」だと発言している。