ゼレンシキー宇大統領、トランプ前米大統領に「勝利計画」提示=大統領府公表
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、トランプ氏との会談の前に「私は、ウクライナにおける戦争が止められるべきだという共通の見方を有していると思っている。プーチンは勝つことができない。ウクライナ人が勝たねばならない。そして、私は、あなた方と私たちの計画『勝利計画』の詳細を協議したい」と発言し、またロシアの独裁者に圧力をかけて、同人物を平和に追いやられねばならないと指摘した。
会談時、ゼレンシキー氏は、トランプ氏に対して、前線の状況、クルスク州での作戦の展開と作戦課題、ロシアのテロとの戦いにおけるウクライナのイノベーション、不釣り合いに大きなロシア軍の損耗について説明した。
双方は、ウクライナの情勢全体やウクライナ人や経済にとっての戦争の悪影響について将来に協議した。
別途、双方は、ロシアによる町や民間インフラへの恒常的な攻撃と人命防護における米国の防空システム「パトリオット」の役割に注意を向けた。
ゼレンシキー氏は、侵略国が石油や天然ガスの販売から戦争へ資金を得る可能性や、ロシアのミサイルに使われる西側部品の供給のチャンネルを全て遮断しなければならないと強調した。
写真:大統領府
トランプ氏は、同会談を「良い印だ」と形容した。同氏はまた、「彼(ゼレンシキー大統領)は、地獄を経験してきたし、彼の国はほとんどの国がこれまで経験したことのないような地獄を経験してきた。そのようなことはどこでも起こっていない。誰もそのようなものは見たことがない。ひどい状況だ」と発言した。
その他、トランプ氏は、ゼレンシキー氏との会談後、フォックスニュースへのコメントで、ゼレンシキー氏とは露宇戦争終結の必要性に関する共通の視点があるとし、ウクライナとロシアは公正な合意を達成することができるとの見方を示していた。その際、ゼレンシキー氏は、ウクライナは公正な平和を必要としており、あらゆる可能な手段でプーチン氏に圧力をかけ、彼に戦争をやめさせるために、米国の支援と世界におけるリーダーシップをあてにしていると発言していた。