北岡前JICA理事長、ウクライナのトチツィキー文化相と会談

北岡前JICA理事長、ウクライナのトチツィキー文化相と会談

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ウクライナのトチツィキー新文化戦略的コミュニケーション相は1日、松田邦紀駐ウクライナ日本大使と北岡伸一国際協力機構(JICA)前理事長(現同特別顧問)と会談し、国際レベルでの戦略的コミュニケーションの発展と日本におけるウクライナ文化の振興について協議した。

文化戦略的コミュニケーション省広報室が伝えた

発表によれば、会談時、双方は文化遺産の保護、国際レベルでの戦略的コミュニケーション発展や日本におけるウクライナ文化の振興といった方向性の形成に関して、協力深化の可能性を協議。トチツィキー文化戦略的コミュニケーション相は、ユネスコのプロジェクトの一環でのウクライナの歴史遺産の保護において日本が行っている支援の重要性を指摘し、それは戦時下において特に大きな意味を持っていると補足した。

会談出席者たちはまた、ウクライナや世界において情勢の客観的伝達へと脅威をもたらしているロシアの情報攻勢との闘いの強化の必要性を強調した。

トチツィキー氏は、「私たちは、様々な国々との経験の交換に関心がある。ロシアのプロパガンダへの闘いに関係する問題に、私たちは目をつむるべきではない。私たちは、侵略国が私たちのエネルギーインフラだけでなく、国家遺産も破壊するために、あらゆる手段を用いていることを知っている。だからこそ、私たちはそれへの準備がなくてはならず、それに向けて一緒に働かねばならない」と強調した。

同氏はまた、さらなるウクライナの芸術家の作品の盗用、世界の文化遺産の一部であり、ウクライナのアイデンティティの一部である歴史遺産のさらなる略奪を看過しないことが重要だと発言した。同氏はその際、「私たちは、世界中に対して、ウクライナ、私たちの文化や歴史について真実を一緒に示さなければならない。私は、日本があらゆる点において私たちを積極的に支えてくれる私たちの同盟国であることを嬉しく思っている」と発言した。

北岡JICA特別顧問は、会談時、ロシアによるクリミアをはじめとする歴史的事実の歪曲へと注意を向け、「私たちは、個々の国に説明して、対話をせねばならない。なぜなら、多くの人、例えば、いくつかのアフリカの国の首脳は、あなた方の2014年から続くロシア・プロパガンダとの対抗について完全な理解しているわけではないからだ。侵略国は間違いなく、あなた方の歴史に関する本当の事実を歪めている。そのため、私たちは、それに対して効果的な対抗手段を一緒に見つけ出さねばならない」と発言した。

北岡氏はまた、国際的協力や、ゼレンシキー大統領のニューヨーク訪問は、ウクライナの主権を巡る戦いに関する世界の理解を高めるのに役立つと発言した。

その他、双方は、インフラ復興や文化交換についても協議した。

松田大使は、「あなた方は、戦略的コミュニケーションの発展と日本におけるウクライナ文化の振興において日本政府と日本国民からの支援に期待して良い。私たちにとって、世界がウクライナとロシアの違いを目にすることは重要だ。私たちは、その違いを確実に目にしている。だからこそ、私たちは、時間を無駄にせず、戦争の終わりを待つべきではない。私たちは、ウクライナの歴史と文化を世界で一緒に普及しなければならない。私たちは、文化、コミュニケーション、企業の分野での協力を継続していくことを嬉しく思っている」と発言した。

双方は、ウクライナ文化支援と日本での同文化振興に関するプロジェクトを実現する準備があることを確認した。

写真:文化戦略的コミュニケーション省


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