ゼレンシキー宇大統領、欧州理事会で「勝利計画」を紹介

ゼレンシキー宇大統領、欧州理事会で「勝利計画」を紹介

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、ブリュッセルで開催されている欧州理事会にて「勝利計画」を説明した。

大統領府広報室がゼレンシキー大統領の演説の動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「ロシアは、力で何も達成できないと悟った時にのみ、外交的な道を歩まざるを得なくなる。この『計画』は、正にそのために必要なことに関するものだ」と発言した。

同氏は、「勝利計画」は、第1が地政学、第2、第3が軍事、第4が経済、第5が安全保障の5つの項目からなると述べた。

そして同氏は、「第1項目は、北大西洋条約機構(NATO)への招待だ。完全加盟が実現するのは後日である。プーチンは、自身の地政学的算段が誤っていたことを理解せねばならない」と強調した。

次に、同氏は、第2項目は防衛に関することだとし、ウクライナの戦士の力を支えることのできる明確な兵器のリストがあると述べた。また、ロシア領で実施されているクルスク作戦のおかげで、圧力が真に強力な時に、プーチンには耐える力が十分にないことが明白となったと指摘した。そして同氏は、よって、制限なく全ての旅団を武装して、防空も可能な限り迅速に強化することが必要だと強調した。

第3項目は、ゼレンシキー大統領は「抑止」であると説明した。その際同氏は、ウクライナは、自国領にロシアからのあらゆる軍事的脅威から国を守るのに十分なだけの包括的非核戦略的抑止パッケージの展開を提案していると伝えた。

第4項目は、同氏は、戦略的経済能力に関するものだと述べ、ウクライナは米国と特定のパートナー、とりわけEU、に対して、ウクライナにあるウラン、チタン、リチウム、グラファイトといった戦略的価値のある資源の共同保護、投資、関連経済潜在力の利用に関する特別協定の締結を提案していると説明した。

そして同氏は、同項目は侵略国に対する制裁圧力の強化も想定していると伝えた。

同氏は、第5項目は、戦後を想定したものだとし、ウクライナは戦後経験を積んだ軍人を最も多く抱えることになるのであり、戦後パートナー国と合意した場合、現在欧州やその他の大陸に展開している米国軍の一部部隊と交代して、ウクライナ軍の部隊を展開させる可能性を提案していると述べた。その際同氏は、「しかし、そのためには、当然、私たちは勝利せねばならない」と強調した。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、ウクライナの最高会議(国会)において、「勝利計画」を提示していた。

写真:大統領府


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