インド政府、ロシア軍から85人の自国民を解放・帰還させる
ウクルインフォルム
インドのミスリ外務次官は21日、同国はロシア軍に契約させられて、対ウクライナ戦争に送り込まれていたインド国民85人を戦闘圏から帰還させたと発表した。
ヒンドゥスタン・タイムズが報じた。
またミスリ氏は、インド政府はさらに20名の解放に向けて作業していると述べ、インドはロシアの外務省と国防省との間で、ロシア軍の中で戦闘に参加するために雇用されたインド国民の問題に関して「非常に緊密に連絡」を取っていると伝えた。
さらに同氏は、インドは「紛争の際に亡くなった」複数の人物の遺体を取り戻したとも発言した。
加えて同氏は、「我々の理解では、まだ20人近くが(編集注:ロシア軍に)残っており、私たちは、現地の軍隊に残っているインド人全員を早期に除隊させるよう仲介者に働きかけている」と伝えた。
本件に詳しい匿名関係者は、22日にロシア・カザンで開催されるBRICS首脳会議の会場内でモディ印首相とロシアのプーチン氏との会談時にインド国民解放問題が協議されることが見込まれていると述べているという。
なお、ウクライナの前線で少なくとも9名のインド国民が死亡した後、インド政府にとって、ロシア軍の基地で料理人や補佐官などの補助的な役割で働いているインド国民の解放・帰還の問題が重要になっているという。モディ首相は、7月のモスクワでの例年の印露首脳会談の際に、本件を提起したという。