プーチンはBRICS首脳会議によって国際的孤立から抜け出すことはできなかった=EU報道官
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のスタノ報道官は24日、ロシアはBRICS議長国の座を使って、対ウクライナ戦争による国際的孤立からロシアが脱出しているかのように見せようとしたが、しかし、首脳会議の成果文書はその試みが再び失敗したことを示していると発言した。
スタノEU報道官がブリュッセルでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
スタノ氏は、「私たちはBRICSのカザン宣言に注意を向けた。その首脳会議は全部、国際的孤立から脱出しようとするための、その組織における回り持ちの議長国の座を悪用しようとするロシアの試みだった。しかし、カザン宣言に目を向けると、そこにはロシアの長引く対ウクライナ侵略戦争に関する唯一の立場はなく、代わりに、参加国の『国の立場』への言及が記載されている。そのような言及は、BRICSフォーマットにおいてロシアが(編集注:対ウクライナ侵略関連の)支持を得ようとする試みがまたしても失敗したことを示している。それは、ロシアの対ウクライナ犯罪戦争に関連した同国の国際的孤立のもう1つの証拠であり、事例である」と強調した。
また、記者からの質問に答える形で、スタノ氏は、EUはカザン宣言にある「一方的な不当な制裁」への非難と解除の呼びかけを自らに対するものとして受け止めていないとし、なぜならEUが発動している全ての制限措置は、合理的で、EU法と国際法に基づいたものだからだと発言した。
これに先立ち、ウクライナ外務省は23日、ロシア・カザンで開催されたBRICS首脳会談の共同宣言のウクライナ関連項目にて、参加国は、ウクライナ情勢に関する自国の立場、国連憲章の目的と原則へのコミットメント、平和的な情勢解決と外交を喚起するだけだったと指摘した。その上で外務省は、ロシアは対ウクライナ侵略に関するいわゆる「グローバルサウス」の代替的立場なる考えを押し付けることに失敗したとの見方を示していた。