ウクライナの汚職対策システムは結果を出している=EU大使
マテルノヴァEU大使が、汚職対策分野の評価を含むEU拡大報告書の発表を前に、ウクルインフォルムにコメントした。
記者が、ウクライナにおける最近の汚職犯罪者の摘発について、EUはそれを汚職対策機関の効果的な活動と見ているか、それともウクライナの大規模な汚職の存在と見ているかと質問すると、マテルノヴァ大使は、「ウクライナについて詳細に関心を持っていて、プロセスを観察していて、汚職対策のために何が必要かを理解している者は、システムが現在機能していることを目にしている」と回答した。
マテルノヴァ氏は、「システムは結果を出している」と発言した。
同時に同氏は、EU加盟国の中の、この問題に関する専門家ではない高官の中には、ウクライナに「多くの汚職がある」とだけの印象を抱く可能性はあると指摘した。
同氏は、そのため、システムがどのように機能しているかを理解するには、この現象への対策についての一定程度の理解が必要だと指摘し、「話題性のある事件は(編集注:今後も)必ず出てくるだろう」と指摘した。
その他同氏は、ウクライナの現在の状況は別の角度からも評価できるとし、以前はウクライナには「そのような様々な汚職スキームと本当に闘うための効果的な環境がなかった」と指摘した。その上で、同氏は、「例えば、検察官の問題がはるか前から存在していたのは明らかで、それは今になって喫緊の問題となっているだけなのだ」と指摘した。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、多数の政権高官に偽の障害者証明を発給していたことが発覚した「医療社会専門委員会」につき、同システムは解体せねばならないとし、また個人の責任、人事決定が下されねばならないと発表していた。
ウクライナ最高会議(国会)は29日、検察機構内の大型汚職事件の発覚後に辞意を表明していたアンドリー・コースチン検事総長を解任した。