トランプ氏はバイデン氏よりも欧州がウクライナとより多く協力することを認めるだろう=専門家
ウクルインフォルム
ウクライナの外政専門家アリョーナ・ヘトマンチューク新欧州センター所長は、米国のトランプ次期大統領の政権は、バイデン政権が阻止していた問題において、ウクライナが欧州の国々とより協力することを認めるだろうとの見方を示した。
ヘトマンチューク氏がラウンドテーブル「勝利計画と米国大統領選挙の結果 ウクライナにとっての新しい機会の窓」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヘトマンチューク氏は、ウクライナは民主的な政権との協力に慣れていることから、トランプ氏の大統領就任は挑戦であるが、一方でそれは機会の窓でもあるとの見方を示した。
その際同氏は、その文脈で、ウクライナはトランプ大統領の任期中に欧州と積極的に協力すべきだと指摘し、トランプ氏は欧州諸国がウクライナとより緊密に協力することを認めるだろうと指摘した。同氏は、「欧州がより多くのことを行おうとすれば、彼(編集注:トランプ氏)はむしろそれを歓迎するだろう。つまり、現政権(編集注:バイデン政権)が阻止してきた措置を、彼は阻止することはないだろう」と発言した。
その一例として、同氏は、フランスとイギリスがすでにウクライナに提供している長射程ミサイルについて言及し、同ミサイルでのロシア国内の攻撃については、両国は米国の許可を待たなければならなくなていると指摘した。
その際同氏は、「私たちが欧州と協力して、トランプ政権との関係が悪化するということはない。逆に、欧州からの解決策が増えれば増えるほど、彼らが私たちに提供できるものが増えれば増えるほど、私たちはトランプ政権のために示せる論拠が増えることになる。『欧州がどれほど多くのことを行っているかを見て欲しい。私たちは、あなたからこれを必要としているだけなのだ』という具合にだ」と発言した。