宇ニュースサイト「ウクラインシカ・プラウダ」、調査報道記者に対する脅迫につき報告
ウクラインシカ・プラウダが声明を公開した。
声明には、5月10日にトカチュ記者が受け取ったメッセージの1つにて、「オレクサンドル・スロボジェンコ」(最近のウクラインシカ・プラウダによる調査報道特集の調査対象者)を名乗る人物が、金銭による「和解」を提案してきたと書かれている。メッセージの文末には、「返事を遅らせないことをアドバイスする。私は戦うこともできる」と書かれていたという。
5月11日、一日中、トカチュ記者の銀行口座に対する不明な人物からのアクセスの試みが複数回あったという。記者はまた、不明な電話番号から何十回と電話がかかってきたり、銀行などからの認証コードを求めるSMSが届いたりしたという。
さらにウクラインシカ・プラウダは、13日には、同社職員の電子メールアドレスに「私はこれについてトカチュに対して書いたが、彼のところには届かなかったようであり、最後に考えを伝えようと思う。時には、適時に口を閉ざすことが命を救うこともある。私の問題を和解で終わらせるという提案はまだ有効だ。返事を待つ。Sより」という脅迫メールが届いたと伝えた。
同社の声明には、同じ内容のメールは編集部だけでなく、同社の複数記者のアドレスに届いたとし、その中には長らく使われていないアドレスも含まれていたと書かれている。
ウクラインシカ・プラウダは、これらの行動をミハイロ・トカチュ記者や同社の他職員に対する影響行使と脅迫とみなすと主張している。
本件につき、同社は、法執行機関に対して圧力、脅迫、取材活動への妨害の試みとして通しており、このメールの発信者の特定を要請していると伝えた。
なお、2023年11月、ウクラインシカ・プラウダの調査報道記者であるトカチュ氏は、キーウ州コジン町のレストラン近くで何者かによる襲撃を受けていた。
写真:セウヒリ・ムサイェヴァ・ウクラインシカ・プラウダ編集長(フェイスブック)