ウクライナ内務省、ロシアの拘束から解放された元捕虜の人々との対話の仕方につきアドバイス
内務省コミュニケーション局がフェイスブック・アカウントにアドバイスを投稿した。
投稿には、「好奇心でトラウマとなっている経験について質問してはいけません。もしその人が自分でそのことについて話さないのであれば、『どうだったの? 何を見た? どんな経験をしたの?』とは聞くべきではありません。そういう質問は、再トラウマ化を引き起こしかねません。大切なのは、共感を示し、無関心にならず、肯定的に話し、常に相手に選択の権利を与えて、選択する時間を与えることです」と書かれている。
内務省はまた、絶対に人の拘束の経験を軽んじてはいけないと指摘した。そして、軍人がその経験について打ち明けた時には、「何もひどいことなどなかった」とか「全てうまく行く」などとは言わないことが大切だと説明した。
また内務省は、「許可なく、その人が快適な領域(コンフォートゾーン)に触れたり、その人の個人的な事項に言及したりしてはいけません。なぜなら、軍人が拘束されていた時、彼にはそのようなコンフォートゾーンはないからです。そもそも他人のコンフォートゾーンには介入してはいけません」と忠告した。
同時に、元捕虜の人たちには、やる気を出せてあげて、支えてあげる必要があるともアドバイスされている。
内務省は、「周りにそういう軍人がいる方の課題は、その軍人の人たちにどのような可能性があるかに注意を向けることです。その点で彼らを支えてあげることがとても大切です。普通のシンプルな会話で良く、過剰な共感はいりません」と説明した。
また、その人々に伝えた約束を守ることも大切だという。
「その人が、自分を支えてもらっている環境の中にいることを理解するためです。もし何かについての合意、例えば、会う約束とか、があるなら、それを守ることがとても大切です。それは、その人が人生において失望し続けないようにするためです。その人といる時に、正直で率直であること、自らの関与とその人の生活への関心を示すことが必要です」とアドバイスされている。