ロシア軍の民間人居住区への攻撃続く 各地で被害報告

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ロシア軍の侵略の続くウクライナでは、各地で民間人居住区での被害が続いている。

北部チェルニヒウでは、敵の空爆により、9階建の集合住宅が破壊され、民間人1名が死亡した。国家非常事態庁が報告した

同庁は、空爆は朝5時46分に行われたとし、7名が救出され、1名が死亡、1名が負傷したと伝えた。

また、ウクライナ内務省は、国家非常事態庁隊員がチェルニヒウにて航空機搭載爆弾OFAB-500を住宅地から3個除去したと報告した。内務省は、「私たちの勝利の後、このようなロシアの『プレゼント』から祖国の地を洗浄するのにどれだけ時間がかかるか想像してみて欲しい」とコメントしている。

東部マリウポリでは、市議会が同市の民間人死者は2187人となったと報告した

発表には、「マリウポリは、ロシアファシストによる攻撃により毎日苦しんでいる。24時間で少なくとも22回、平和な町への空爆があった。マリウポリにはすでに約100個の爆弾が投下されている」と書かれている。

さらに市議会は、ロシア侵略軍は、民間人居住区、人の多く集まる場所を狙って攻撃しており、市のインフラを完全に破壊していると指摘した。その上で、「爆撃1回1回がおそろしい破壊をもたらし、平和なマリウポリ市民の命を奪っている。今日の時点で、すでに2187人のマリウポリ市民がロシアの攻撃により亡くなった」と伝えた。また、市議会は、同市には、電気、水、暖房がなく、通信もほぼ途切れており、食料と水の備蓄も尽きつつあると報告している。

ロシア軍の激しい攻撃が続く南部ミコライウでは、キム・ミコライウ州行政府長官が、敵の爆撃により9名の死者が出たと報告した

東部ドネツィク州アウジーウカでは、キリレンコ同州軍事行政府長官が、ロシア軍の短距離弾道ミサイル・トーチカUにて民間人居住区への砲撃を行ったと報告している。犠牲者や建物の破壊はなかったとのこと。

また、13日、ロシア軍は、ウクライナ西部リヴィウ州の国際平和維持・安全センター(旧陸軍ヤヴォリウ訓練場)を巡航ミサイルにて攻撃、35名が死亡、134名が負傷した