14日の人道回廊を通じた避難者約4000人 マリウポリはロシア軍が再び妨害

14日、ウクライナとロシアの合意した人道回廊を通じた住民の避難が行われ、合意に至っていた10本中のルートの内7本にて停戦が遵守され、約4000名を避難させることに成功した。

ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相が動画メッセージにて報告した

ヴェレシチューク氏は、「10本の回廊中、機能したのは7本だけだった。今日、人道回廊を利用して、私たちが避難させることができたのは合計約4000人の国民だ」と報告した。

とりわけ、同氏は、人道問題が深刻化しているマリウポリに関しては、ロシア軍がマリウポリ市へ向かう食品、医薬品、水を運ぶ人道車列をベルジャンシク市から進ませなかったことを報告した。同時に、マリウポリ市からベルジャンシク市へは、自家用車によって市民が避難することができたと伝えた。同氏は、「今日マリウポリから脱出できた人たち皆に、必要な支援が与えられている」と報告した。

その他、キーウ州では2028名が避難(ホストメリ、ネミシャイェヴェ、ヴォルゼリ、ドミトリウカ、ペレモーハから)、ルハンシク州からは1780人が避難(シェヴェロドネツィク、ポパースナ、ヒルシケ、ルビージュネ、クレミンナ、リシチャンシクから)が実現したとのこと。

また同氏は、ロシア侵略軍は、キーウ州ブロヴァリ地区にて停戦合意に違反したと報告し、それにより避難バスは複数自治体を通ることができなかったと伝えた。

同氏はさらに、ルハンシク州でも、ポパースナとルビージュネにて、ロシア軍が停戦に違反したが、人々は戦闘地から抜け出すことができたと伝えた。