「プーチンの電撃戦は失敗。代替計画はない」=ベリングキャット代表
オンライン上の公開情報の分析調査で知られる民間調査グループ「ベリングキャット」のグロゼフ代表は、ロシアの非常に短期間で戦争に勝利する電撃戦の計画は失敗したが、それに代わる計画はないとの見方を示した。
グロゼフ代表がナワリヌイ・ライブへのインタビュー時に発言した。
グロゼフ氏は、「戦争は、非常に短い電撃戦で計画されていたのだ。最大で10日間。ロシア政権にはプランBもプランCもない中で、プランAが失敗したのだ」と発言した。
同氏はまた、新しい計画はなく、それはロシア軍に後続部隊がないこと、食料や燃料の供給がないことが示しているとし、またロシア軍部隊は退却したがっているが、カディロフ系チェチェン人部隊がそれを許していない、彼らはロシア軍脱走兵を殲滅するとして脅している、と指摘した。
さらにグロゼフ氏は、ロシア連邦保安庁(FSB)第5局のトップであり、国外諜報を担当していたセルゲイ・ベシェジン上級大将が拘束されたと述べた。同氏は、「私たちは、何か非常に奇妙で恐ろしいことがそこで起きているのを見ている。上級大将が逮捕されたのだ。それは複数の関係者により確認されている」と発言した。
加えて同氏は、プーチンには実質的に2つの手段しかないとし、1つ目はゼレンシキー宇大統領との間で、最初に発表していたよりもはるかに妥協的な条件で合意すること、2つ目はウクライナ政権を無理矢理妥協させるために、非通常兵器による民間人攻撃に踏み切ることだと発言した。