宇安保会議書記、ナゴルノ=カラバフや北方領土に言及 「第二戦線が現れることはウクライナの助けとなる」
ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は26日、ロシアがウクライナに部隊を投入したことから、アルメニアは現在、アゼルバイジャンとの対峙においてロシアの軍事支援は期待できないと発言した。また、ダニーロウ氏は、ロシアが現在占領している他国の領土につき、それらの国が領土返還に向けた動きを活発化させることは、ウクライナにとっての助けとなると発言した。
ダニーロウNSDC書記がウクライナの公共テレビ出演時にナゴルノ=カラバフへのアゼルバイジャンの攻撃再開に関する質問に答える形で発言した。
ダニーロウ氏は、「ナゴルノ=カラバフが領内に戒厳令を布いてから、今日それが起こった。私が言えることは、確かにそこで出来事が起きているということだ。バイラクタルは、今日、私たちの領土でのみオークを平定しているわけではなく、ナゴルノ=カラバフでも活動しているわけである。そして、アルメニアはそこでロシア連邦に対して、軍の支援を要請している。しかし、彼らは部隊をそこから外し、私たちの国へと派遣した。先週のことだ。私たちは、その派遣された車列を追っていたのだが、今日の時点でそこにはロシアがナゴルノ=カラバフとアルメニアに約束した支援がまず現れないだろうと理解している」と発言した。
同氏はまた、日本が最近北方領土の日本への帰属に関する発表をしてから、ロシア側がそこで演習を始めたと指摘した。同時に同氏は、現在、そこの軍人はウクライナに派遣されており、残っている軍人の数は極めて少ないと指摘した。
その上で同氏は、その状況がどのように終結するかは現時点では不明だと述べつつ、同時にロシアにとっての第二戦線が現れることはウクライナがロシア侵略軍と対峙する上で大きな助けとなると発言した。
また同氏は、モルドバ、ジョージア、ポーランドが自国領土奪還問題を活発化することも効果的な支援になるだろうとも指摘した。
これに先立ち、2020年11月30日、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は、「ウクライナは、日本の領土一体性を完全に支持している。北方領土は不法な占拠であり、日本に返還されるべきである」と発言している。