ウクライナ副首相、ロシアの一方的な「停戦」発表は印象操作だと指摘
ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は30日、ロシア連邦が31日の停戦を一方的に発表したことは、印象操作であるとの見方を示した。
ウクライナの公共放送局がテレグラム・チャンネルにてヴェレシチューク副首相の発言を伝えた。
これに先立ち、ロシア国防省が31日10時から停戦を発効させ、マリウポリからザポリッジャまでの民間人と外国籍者の避難のための追加的人道回廊を開設すると発表していた。
ヴェレシチューク氏は、そのロシアの発表につき、「それは新たな印象操作である」とし、効力を持つ人道回廊ルートリストはウクライナが(編集注:ロシア側との合意の下で)発表したものだけだと強調した。
なお、ロシアは、これまでもウクライナとの合意なく、一方的に「人道回廊」の発表を繰り返し行っており、その際の避難ルートをロシアやベラルーシ、2014年からロシアが占領している地域へと設定していた。ウクライナ政府は、これまでもそのような一方的な偽「人道回廊」設置を批判している。