ロシア軍、南部カホウカ市議会を制圧し、偽「市長」を擁立
1日、被占領下ウクライナ南部ヘルソン州カホウカでは、ロシア軍が市議会を占拠し、元ヘルソン州議員のパウロ・フィリプチューク市を「市長」に据えることを発表した。
カホウカ市議会広報室がフェイスブック・アカウントにて報告した。
発表には、「本日、4月1日、カホウカ市執行委員会建物に、数十名のロシア連邦の武装した軍人が数十名の住民とともに入ってきた。その時職場にいた市執行委員会職員は皆、議場に集められ、携帯電話を奪われた上で、現在自治体の全ての業務を運営している市の自治体は自らの義務を扱えていないと伝えられた。ロシア軍人は、今日から同市を運営するのはパウロ・フィリプチュークだと発表した」と書かれている。
さらに、ロシア軍人は、同市の警察「署長」や水道局「局長」に、一方的に新しい人物を「任命」したと発表した。ロシア軍人はさらに、議場に集められた執行委員会は、ロシア占領政権との協力を提案されるとともに、拒否する場合は解任されると言われたという。
カホウカ市領域共同体の幹部たちは、ロシア側の提案を拒否したと書かれている。
また、地元の報道機関は、今回ロシア軍により偽「市長」に任命されたパウロ・フィリプチューク氏は、最近までロシア領のソチ市に住んでいたが、ロシアの侵攻が始まる数日前にウクライナに入国し、カホウカに戻ってきたと報じている。
フィリプチューク氏はまた、2020年までは州議会にて野党ブロック党の議員を務め、予算委員会委員長職に就いていた。また同氏は、活動家カテリーナ・ハンジューク殺人事件への関与容疑のかかっているウラディスラウ・マンヘラ州議会議長の一派として知られる。