ゼレンシキー宇大統領、クリミア住民にロシア軍への招集を回避するよう呼びかけ
ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、一時的被占領下クリミアの住民に対して、ロシア軍への招集を回避する、あるいは回避できなかった場合には、戦地ですぐにウクライナ軍に投降するよう呼びかけた。
ゼレンシキー大統領が2日未明の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「ロシア連邦はクリミアでも人々を軍に招集しようとしている。それは国際人道法違反であり、戦争犯罪であり、責任の発生する行為だ。またそれは、対露制裁強化の根拠でもある。そのため、私は、クリミアの住民に伝えたい。それを邪魔して欲しい。あらゆる段階においてだ。しかし、それがうまくいかなかった場合は、犯罪的命令を履行しないで、最初の機会にウクライナ軍に投降して欲しい。私たちはすべて理解する。あなたは生き続けることになる」と発言した。
またゼレンシキー氏は、4月1日、ロシアにて春季徴兵が始まったとし、「いつも徴兵のように見えるが、しかし通常のものとは異なっている。今年徴兵された者たちは、私たちの国、私たちの国民に対する戦争に送られる可能性があるからだ。それはつまり、とても若い多くの青年たちにとって確実な死を意味する」と発言した。
同氏は、侵略国民に対しても、「人間としての私たちの義務」として警告するとしつつ、ロシア語に切り替え、「徴兵される一人一人の人、その親に警告して欲しい。私たちにとって、ここで新たに人が殺されることは不要である。自分の子供を守って欲しい。彼らが犯罪者にならないように。彼らを軍に渡さないで欲しい。彼らが家で生きられるよう、あらゆることを行って欲しい」と呼びかけた。