ロシア軍、8日に宇東部ドネツィク州を27回攻撃 死傷者あり=各地情勢

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ウクライナの国家警察は、8日にロシア軍が前日東部ドネツィク州を27回攻撃し、学校や人道支援提供センターなどが被害を受けた他、民間人に死傷者が出ていると伝えた。

9日、国家警察がテレグラム・チャンネルにて伝えた

発表には、「ロシア連邦占領軍は、民間地区を27回砲撃した。その内13回はアウジーウカに対するものである。民間人に死傷者が出ている。敵が攻撃したのは、アウジーウカ、バフムート、コスチャンティニウカ、クラスノホリウカ、ソレダール、チャシウ・ヤル、イヴァニウカ、イヴァニウシケ、カルリウカ、ノヴォセリウカ・ペルシャ、スタリー・コマル、ペルヴォマイシケ、ピスキー」と書かれている。

なお、9日8時時点の各軍行政府の情報をもとにした報告書によれば、過去24時間、ドネツィク州にて、民間人が3人死亡、10人負傷したと書かれている。また、同州民間人の義務的避難は継続しているという。

その他、同報告書による各地情勢の概要は以下のとおり。

ドニプロペトロウシク州(南部):夜間、敵はニコポリ地区とシネリニコヴェ地区を砲撃。ニコポリでは、1名が負傷して病院へ搬送された。民間住宅が複数損傷、企業3軒の工場、作業所、事務所、輸送手段が損傷。シネリニコヴェ地区では、ヴェリコミハイリウカ共同体が砲撃を受けた。集合住宅に破壊あり。犠牲者なし。

ハルキウ州(東部):未明、ハルキウ市のオレクシーウキ地区へ砲撃あり、建物の一部が損傷、犠牲者なし。同市インドゥストリアリニー地区では、開けた場所に砲弾が着弾。電柱と路面電車の線路が損傷。ハルキウ州では、侵略軍は、ボホドゥヒウ地区、ロゾヴェ地区、チュフイウ地区、ハルキウ地区を砲撃。過去24時間で3名が負傷。

ルハンシク州(東部):過去24時間で、ウクライナ軍は、ドネツィク州との境界線上自治体への敵襲撃を10回撃退。8つの自治体近くにてロシア軍航空機が活動しようとしている。夜間、ロシア軍は、ミサイル攻撃を行い、戦車での進軍を2回試み、自治体2つを迫撃砲で砲撃した。

ミコライウ州(南部):ハリツィノヴェ共同体の自治体が敵からの恒常的な砲撃を受けている。8日日中、ハリツィノヴェ村が砲撃を受けた。今朝、リマニ村が砲撃を受けたが、砲弾は主に近隣に着弾した。ベレズネフヴァテ共同体の自治体へと砲撃が続いている。夜間、ベレズネフヴァテへの砲撃あり、民間家屋が損傷。

ヘルソン州(南部):状況は引き続き緊迫、戦闘は全ての共同体で続いており、ベリスラウ地区とカホウカ地区の状況が引き続き危機的。多くの村をロシア軍が砲撃した。ロシア軍は、失われた地点を取り戻そうとしているが、うまくいっていない。侵略者は、ヘルソン州州民の個人情報を収集するための「支援ポイント」の数を増やした。また、ロシア人たちは、個人データ提出の代わりに、子供や年金生活者に対して、4000〜1万ルーブルを払っている。

その他の地域は相対的に平穏だった。