ウクライナ各地でロシア軍発射のミサイル着弾

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ウクライナへの侵略戦争を継続するロシア軍は、10日未明と朝に同国各地へとミサイル攻撃を行った。

南部ザポリッジャでは、クルチェウ州軍行政府長官代行が、テレグラム・チャンネルにて、ザポリッジャ複数地域にて着弾があったと伝えた

クルチェウ氏は、「ザポリッジャの複数地区への大規模ミサイル攻撃の結果、電力インフラ施設と産業インフラ施設が損傷した。施設では、屋根、窓、倉庫、正面、フェンスが損傷し、飛来で火災が発生した。幸いなことに、死傷者は出ていない。(中略)民間インフラでは、今判明しているのは、爆風で集合住宅の窓が割れたこと、教育施設と文化施設が損傷したことである。現時点でザポリッジャ市内の一部で停電、また暖房提供にもいくらか問題が生じている」と伝えた。

東部ドネツィク州では、キリレンコ州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、同日未明のミサイル攻撃により、住宅と企業が損傷し、負傷者が出たと伝えた

キリレンコ氏は、「未明、ドネツィク州は多くのミサイル攻撃を受け、スロヴヤンシクでは企業と集合住宅が、コスチャンティニウカでは産業施設と温水パイプが、クラホヴェでは企業が損傷した」と伝えた。また、ヴォルノヴァハ方面では、ヴフレダルが恒常的な砲撃を受けており、ボホヤウレンカでは建物1軒が損傷、クラスノホリウカでは3階立て住宅が損傷、マルインカが砲撃を受けており、未明と朝、アウジーウカが多連装ロケットシステム「グラート」の砲撃を受けたと伝えた。

バフムートでは民間人3名が負傷、2軒の建物が損傷、プレドテチネでは1名が負傷したという。

中部フメリニツィキー州では、シムチシン・フメリニツィキー市長がテレグラム・チャンネルにて、市内で爆発音が聞こえた年、電力供給が止まる可能性を伝えた

東部ハルキウ市では、テレホウ市長がテレグラム・チャンネルにて、10日未明に続き、朝10時頃に市内重要インフラへのミサイル攻撃があったと報告した。テレホウ氏は、同日市内では停電やその他公共サービスの中断があるかもしれないと伝えた。

シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官は、未明のハルキウ市内へのミサイル攻撃により、インフラ施設で火災が発生したと伝えた。ミサイルは、暫定情報でS-300のものだという。

西部リヴィウ州では、リヴィウ州軍行政府がテレグラム・チャンネルにて、州内で防空システムが稼働していると伝えた

電力会社「ウクルエネルホ」は、フェイスブック・アカウントにて、現在のミサイル攻撃の結果、東部と南部と西部で電力インフラ施設への着弾があると報告した

同社は、「残念ながら、東部、西部、南部の地域にていくつかの高圧電力インフラへの着弾があり、それにより複数の州で停電が生じている」と伝えた。

また同社は、「攻撃のあり得る被害を最小化し、電力システムを維持するために、ウクルエネルホ社は、必要な予防措置を取り、緊急停電を行っている」と伝えた。

これに先立ち、10日朝、キーウ市とキーウ州で爆発音が聞こえた。行政府は、防空システムの稼働を報告した。

また、ロシア軍は、10日未明にも、ウクライナ各地に対して巡航ミサイルと自爆型無人機「シャヘド」で攻撃を行っていた。