77%のウクライナ国民、ウクライナの戦争への勝利を確信

世論調査

ウクライナで実施された最新の世論調査によれば、77%のウクライナ国民がウクライナの勝利に確信を抱いていることがわかった。同時に、回答者の多くが、ウクライナが敗北した場合に民族全体が消し去られる高いリスクを認識していることも判明した。

ウクライナの民主イニシアティブ基金が政治社会学センターとともに2023年6月5〜15日に実施した世論調査結果を市民ネットワーク「オポーラ」が公開した

発表には、「2023年6月中旬時点で、4分の3以上(77%)のウクライナ国民が、ウクライナの勝利を完全に確信しており、さらに16%がどちらかといえば勝利を信じていることがわかった。すなわち、勝利への信念の状況は2022年8月時点から実質的に変化していないということである。勝利への信念の高いレベルは、敗戦の場合に国民全体が抹消される高い脅威を国民が認識していることで説明できる」と書かれている。

地域別の結果:勝利への確信は、西部で73.1%、中部で83.6%、南部で63.8%、東部で82.4%。「どちらかといえば勝利すると思う」との回答と合わせるといずれの地域も80〜90%となる。

同時に、報告書には、圧倒的多数が勝利を信じているけれど、いつ勝利に達するかについての見込みは、大きく意見が別れていると指摘されている。

具体的には、31%の回答者が2023年以内に勝利が生じることへの期待を示し、さらに32%が1〜2年以内の勝利への期待を示した。

また、11.5%は、3〜5年で勝利に達すると回答した。同時に、22.5%は、同設問に回答できなかった。

調査員たちはまた、前線で目立った結果がない場合、ウクライナ人たちは戦争がより長くなることを予想するようになり、反対に、結果が出ると、戦争のより早い終結を期待するようになるだろうと予想している。

その他、53%の回答者が、勝利のために必要ならば、たとえ国家全体や家族にとって金銭面や治安面の状況が悪化しても、戦争の継続に同意する準備があると回答した。

今回の世論調査は、民主イニシアティブが2023年6月5日から15日にかけて、対面式でウクライナ政府の管理の及んでいるウクライナ全地域において2001名を対象に実施したものであり、理論的誤差は最大で±2.3%だと発表された。