ロシアは冬季のウクライナ攻撃のためにミサイルを増やしている=英国防省

英国防省は13日、ロシア空軍の長距離航空機は9月21日以降ウクライナに対して、すでに21日間攻撃を行っていないとし、それは冬季の重要インフラへの攻撃に向けてミサイルを温存・増加していることを示している可能性があると指摘した。

英国防省が情報機関の情報を参照してソーシャルメディア「X」アカウントにて報告した

同時に、このような休止は異常なことではなく、類似の攻撃の休止は2023年3月9日から4月28日まで、51日間にわたって確認されていると指摘されている。また、現在、ロシアの長距離航空機は、昨冬の一連のウクライナの重要インフラ破壊攻撃後に、ミサイルAS23の在庫がほとんど尽きている可能性があると書かれている。

そして国防省は、「現在、おそらくロシア長距離航空機は、冬季のウクライナへの新たな強力な攻撃を前に、ミサイルAS23の現存の在庫を温存しつつ、使える在庫を増やすために現在の休止を使っているのだろう」と指摘した。

また、最近ロシアがウクライナ南部の穀物関連施設を自爆型無人機「シャヘド」を利用して攻撃することに焦点を当てており、その際に、ウクライナのドナウ川に位置する港が攻撃されたことが喚起されている。その攻撃目標はルーマニア国境と近いことから、攻撃はおそらく高い精確性を必要としていると指摘されている。

そして、ロシアはこれらの目標への攻撃にシャヘドを使ってきたのは、シャヘドが他の空中発射型ミサイルよりは精確性が高いからだろうとの見方が示されている。