ロシア軍、ハルキウやドニプロを航空爆弾・ミサイルで攻撃　各地で死傷者

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、６月３０日から７月１日にかけて同国東部ハルキウや南部ドニプロなどへの空爆やミサイル攻撃を続けた。

東部ハルキウでは、民間宅配サービス企業「ノヴァ・ポシュタ」の支部が空爆を受けた。国家警察が伝えた。

発表には、「今日（６月３０日）１６時３０分頃、ロシア軍がハルキウを空爆した。航空爆弾は住宅街に位置する郵便局の支部へと着弾した。荷積み中だった約１０台の車両が破壊された」と書かれている。

ハルキウ州国家警察総局のティモシュコ局長は、爆弾の着弾時、「ノヴァ・ポシュタ」支部には約９名の人がいた可能性があると伝えた上で、「３８歳の運転手が死亡、遺体は酷く損傷していたため、ＤＮＡ検査で身元が確認が行われる。負傷した１０名の中には、運転手と同局従業員や、両親と散歩していた８歳の児童が含まれている。児童は爆風で歩道で倒れ込んだ」と報告した。

「ノヴァ・ポシュタ」は、フェイスブック・アカウントにて、シフト勤務の従業員は皆シェルターに入っており、怪我はなかったが、一般市民と配送担当の運転手に負傷者が出たと伝えた。

配送用車両が７台炎上、支部も破損したという。

南部ドニプロでは、１日未明にロシア軍が弾道ミサイルで攻撃し、７名が負傷した。リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントで伝えた。

リサク氏は、「未明、ドニプロで爆発音が響いた。敵は弾道ミサイルで狙ってきた」と書き込み、１５歳の男児を含む７名が負傷、１名の女性が病院へ搬送され、その他の人々は外来で治療を受けると伝えた。

住宅地では、店、民家や集合住宅の屋根と窓が破損したという。

その他リサク氏は、過去２４時間、同州ではニコポリ地区の複数自治体が攻撃を受けたと報告した。

東部ドネツィク州セリドヴェ共同体ツクリネでは、６月３０日夜、ロシア軍が航空爆弾「ＦＡＢ５００」を投下し、住民６名が負傷した。

セリドヴェ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで報告した。

攻撃は６月３０日２２時２５分頃に行われ、１５歳の女児を含む６名が負傷。２１軒のと２台の自動車が破損したという。