最初の北朝鮮兵部隊、ロシア・ウクライナ戦争戦闘圏に到着=ウクライナ軍情報機関

ウクライナ国防省情報総局は24日、ロシア東部の訓練上で訓練を受けていた最初の北朝鮮兵部隊がロシア・ウクライナ戦争の戦闘圏であるクルスク州にすでに到着したと発表した。

情報総局広報室が伝えた

発表には、「具体的には、2024年10月23日、彼らの存在がロシア・クルスク州で確認された」と書かれている。

その他、情報総局は、北朝鮮兵の訓練は、ロシア東部に位置する5つの軍事訓練場で行われているとし、具体的に「バラノフスキー」(ウスリースク)、「ドングス」(ウラン=ウデ)、「エカチェリノスラフスキー」(エカチェリノスラフカ)、第248訓練場(クニャゼ=ヴォルコンスコエ)、第249訓練場(セルゲーフカ)の5つだと報告している。

ロシアが対ウクライナ戦争へと投入するつもりの北朝鮮兵の調整には数週間が割かれているという。

さらに情報総局は、ロシアに投入されている北朝鮮兵の数は現時点で約1万2000人で、その内500名が将校、さらにその内3名は平壌の将軍だと伝えている。

ロシアは、北朝鮮兵力の訓練と適応の管理を担当する責任者として、ユヌス=ベク・エフクロフ国防次官を任命したという。

北朝鮮に派遣された兵士には、弾薬、寝具、冬季用衣服、靴、衛生用品が提供されているという。さらに、ロシアは、定められた規範により、各兵に対して50メートルのトイレットペーパーと300グラムの石鹸を提供していくのだという。

情報総局は、「クレムリンは、対ウクライナ戦争とグローバルな対西側対立において、北朝鮮要素に甚大な期待を寄せている」と伝えている。

これに先立ち、米国のカービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は23日、北朝鮮は少なくとも3000人の兵士をロシアへ送ったとし、彼らは現在極東のロシアの訓練上で訓練を受けていると発言していた

写真:KCNA