ロシア軍、ウクライナ全土をミサイルで大規模攻撃 エネルギー施設が標的か ミコライウで死者2名
17日未明から朝にかけて、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、無人機、巡航ミサイル、弾道ミサイルにより同国全土を大規模に攻撃している。
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、フェイスブック・アカウントで、ロシア軍は発電・送電施設を攻撃していると伝えた。
ハルシチェンコ氏は、「エネルギーシステムへの新たな大規模攻撃が行われている。敵は、ウクライナ全土の発電・送電施設を攻撃している。送電システム運用者は、緊急停電を導入した」と伝えた。
また同氏は、可能な場所から救助隊と電力事業者が被害の除去に取り組んでいると伝えた。
南部ミコライウでは、17日朝の自爆型無人機攻撃により、市民2名が死亡した。キム・ミコライウ州軍行政府長官が伝えた。
キム氏は、「11月17日朝4時30分、敵は自爆型無人機『シャヘド131/136』で市を複数回にわたり攻撃。それにより、民家、集合住宅、自動車、商業施設、インフラ施設が破損した。また、複数の火災が発生。女性が1名死亡、成人4名、児童2名が負傷した」と書き込み、その後、さらに女性1名が死亡したと報告した。
ミコライウの被害 写真:国家非常事態庁
キーウのクリチコ市長は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市へのロシア軍の攻撃により、2名の女性が負傷したと伝えた。
クリチコ氏は、「女性1名が病院へ搬送されたペチェルシキー地区の建物にて、もう1人が現場で医療班の支援を受けた」と伝えた。
加えて、キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、キーウに対するミサイルと無人機の組み合わせ攻撃により、ペチェルシキー地区で5階建ての集合住宅の屋上部分で火災が発生、一部が破壊され、5階のアパートが破損したと伝えた。
また、市内ホロシーウシキー地区では、建設中の建物のある敷地の開けた場所に破片の落下が確認。デスニャンシキー地区でも、開けた場所と未完成の建物の屋根に破片の落下が確認。ドニプロウシキー地区でも、開けた場所で破片の落下が確認されたという。
西部リヴィウ州のコジツィキー州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、リヴィウ州では撃墜されたミサイルの破片の落下で、ガレージと自動車が炎上したと伝えた。
トップ写真:国家非常事態庁