露軍ミサイル・無人機200点以上でウクライナのエネルギーインフラを攻撃=ゼレンシキー宇大統領 各地被害まとめ

ウクライナのゼレンシキー大統領は、17日の未明から朝にかけてのロシア軍は同国に対して約120弾のミサイル、約90機の無人機で攻撃を仕掛けてきたとし、その内ウクライナの防空戦力は140点以上を撃墜したと報告した。

ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで伝えた

ゼレンシキー氏は、「大規模な組み合わせ攻撃はウクライナの全ての地域を標的としていた。夜中と今朝、ロシアのテロリストたちは、『シャヘド』を含む様々なタイプの無人機、巡航ミサイル、弾道ミサイル、空中発射型弾道ミサイル、『ツィルコン』『イスカンデル』『キンジャル』を使った。合計で約120弾のミサイルと約90機の無人機が発射された。私たちの防空戦力は、空の目標を140点以上撃墜した」と書き込んだ。

また同氏は、敵の標的なウクライナ全土のエネルギーインフラだったとし、「残念ながら、いくつかの施設は直撃、あるいは落下した破片によって被害を受けた。ミコライウでは、無人機攻撃が2名を殺害し、6名を負傷させた、その内2名は児童だ。犠牲者の家族と近親者に対して深い哀悼を伝える」と伝えた。

さらに同氏は、現時点で、複数の地区で停電だとし、全ての当局が被害の軽減、インフラの復旧のために活動していると伝えた。

その他同氏は、今回の攻撃への撃退に加わった防空部隊に謝意を述べ、防空ミサイル部隊、「F16」「Su」「MiG」の操縦士、機動射撃班、電子戦部隊が組織立って協調して行動したと伝えた。

西部リウネ州のコーヴァリ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同州の重要インフラ施設が敵のミサイル攻撃を受けたと報告した

コーヴァリ氏は、「現在、全ての当局が攻撃の被害を取り除くために作業している。電力・水供給を徐々に再開していく」と伝えた。

また同氏は、住宅の窓も破損したと書き込んだ。

西部ヴォリーニ州のルドニツィキー州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同州にてロシア軍のミサイルの着弾が確認されたと伝えた

ルドニツィキー氏は、「ヴォリーニ州では、空襲警報の際に着弾があった。電力インフラが被害を受けた。暫定情報では、死傷者は出ていない」と報告した。

南部ザポリッジャ州のフェドロウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ザポリッジャ市の重要インフラが攻撃されたと報告した

フェドロウ氏は、「ロシア軍がザポリッジャを3回攻撃した。ウクライナ全土に対してと同様に、同州の重要インフラが狙われた」と書き込んだ。

同氏はまた、この攻撃により2名の市民(59歳男性、18歳男性)が負傷したと伝えた

中部ヴィンニツャ州のザボロトナ州軍行政府第一副長官は、フェイスブック・アカウントにて、同州ではロシア軍により重要インフラ施設が攻撃されたと報告した

ザボロトナ氏は、「ヴィンニツャ州では、重要インフラ施設に着弾があった。暫定で、犠牲者は出ていない。停電が生じている」と伝えた。

そして同氏は、当局職員が現場に向かっており、空襲警報解除後すぐに被害除去を行うと書き込んだ。

国鉄「ウクルザリズニツャ」は、テレグラム・チャンネルにて、南部ドニプロペトロウシク州で職員2名がロシア軍の攻撃で死亡したと伝えた

発表には、「ドニプロペトロウシク州から悲しい知らせがある。敵の倉庫攻撃により、2名の鉄道職員が死亡した。さらに3名の同僚が負傷。彼らの状態は現在安定している」と書かれている。

西部リヴィウ州のコジツィキー州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同州シェプティツィキー地区では、撃墜されたミサイルの破片の落下で1名(66歳女性)が死亡、2名が負傷したと伝えた

その他、南部ミコライウでは、17日朝の自爆型無人機攻撃により、市民2名が死亡。キーウでは、2名の女性が負傷したことが報告されている

写真:国家非常事態庁