ロシア軍はウクライナ北部スーミ州に足場を築こうとしている=国境警備庁
ウクライナのデムチェンコ国境警備庁報道官は10日、ロシア軍はウクライナ北部スーミ州ノヴェンケ村に足場を築こうとしていると伝えた。
デムチェンコ報道官がテレビ番組出演時に発言した。
デムチェンコ氏は、「自治体ノヴェンケ方面で敵がウクライナ領内のアクティブな戦闘圏を作り出し、そこに足場を築こうとしているのを確認している。数人からなる小規模な襲撃班のことだ。彼らは、私たちの領土に侵入しては集結し、その後ウクライナ深部へと進もうとしているが、おそらくは兵站を切断することが目的だろう」と発言した。
また同氏は、ウクライナ部隊は、敵を集結させず、戦闘圏の拡大を阻止すべく、榴弾砲、迫撃砲、偵察無人機を使って敵を攻撃していると伝えた。
同氏はその際、「国境警備庁の部隊が活動する前線では、敵は私たちの陣地への砲撃、攻撃のために保有するあらゆる手段を活発に用いている。光ファイバーのものを含めた無人機を使用したものをはじめ、砲撃数の増加を観察している」と発言した。
その他同氏は、現在最も戦闘が激しい方面は東部クプヤンシク方面だとし、敵が襲撃を続けていると報告した。同氏は、敵は襲撃班を用いて、ウクライナの部隊を陣地から撃退し、戦闘圏を拡大しようとしているが、その試みは結果を出していないと伝えた。
写真:国境警備庁