「ウクライナから逃げ出したかった」=宇保安庁、東部でロシアのスパイを拘束

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ウクライナ保安庁(SBU)は、ウクライナ東部ドネツィク州ポクロウシク方面で、ロシアのためにスパイ行為を働いていたロシア連邦保安庁(FSB)のエージェントがロシア領へと逃亡するのを阻止した。

16日、SBU広報室が伝えた

発表には、「前線付近での敵の課題を遂行した後、エージェントは、キロヴォフラード州に到着し、そこから『避難民』として欧州連合(EU)へと、その後ロシア連邦へと脱出することを計画していた。SBU防諜職員は、ロシアのエージェントの計画を阻止し、賃貸アパートにてロシアへの脱出の準備をしていたところの同人物を拘束した」と書かれている。

捜査班によれば、同人物はドネツィク州セリドヴェ出身の38歳の住民だと判明したという。この人物は、FSBのエージェント・ネットワークに加わっていた人物で、そのネットワークは2023年にSBUの特殊作戦により解体させられていたという。

SBU職員は当時、アウジーウカ方面でウクライナ軍の重火器の移動ルートを調べていた人物2名を拘束していたという。

これら計3名のエージェントは個別に活動していたが、同じFSB内の人物から指示を受けていたという。

敵の主要な目的は、ウクライナ軍の強化拠点と、ポクロウシク方面のロシア軍の襲撃部隊の進軍を妨げていた榴弾砲のある陣地の情報だったという。

今回拘束された女性の家宅捜索時には、ロシア国籍証明書と、FSB内の指示を出していた人物との連絡手段に使われていた携帯電話が押収されたと書かれている。

拘束された女性は拘禁されており、資産没収の上、終身刑となる可能性があるという。